あくまでも観客席から

アイドルにかじりついた記録を残したい人のブログ。

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モヤみもありつつ続くに越したことはない。 - TOKYO IDOL FESTIVAL 2019

もう惰性的な部分も大いに含みながら、今年もTIFに行ってきました。

 

今年はお目当てのグループ・メンバーが出演確実だろうと思っていたところで出演しなかったのでちょっとしょんぼりめで突入したものの、野外のライブは割りと好きなのもあり、最終的にはなんだかんだと楽しめましたね。

 

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行程と各日の雑感

1日目

<HOT STAGE>

HKT48

AKB48 Team 8

<SMILE GARDEN>

佐々木彩夏ももいろクローバーZ

アイドリング!!!

HKT48

NMB48チームBII

predia

東京女子流

乃木坂46 4期生

<SKY STAGE>

・真っ白なキャンバス

・Leo-Wander

・開歌-かいか-

・Someday Somewhere

・LaLuce

・chuLa

神宿

・Lily of the valley

・QUEENS

放課後プリンセス

 

48関連は、HKTがSMILEよりHOTのほうが時間の関係もありよかったのが印象的。NMBは今のBIIが若手選抜的な意味合いがあることを改めて目の当たりにしました。チーム8はオリジナル楽曲のみにして内向きなステージだったことに、チーム8の今のAKBでの役割の変化が感じられました。

 

10周年で復活ステージがあったアイドリング!!!FC東京好きとしてはうれしい『サマーライオン』やもっと懐かしい曲を懐かしいメンバーで観れてうれしかったのですが、3日間終えて思い返すと、かつてのホストグループのステージも意外と1ステージでしか消化されていなかったような印象になったのが逆に興味深いです。

 

「せっかくだから」と後方で観ていた最後の乃木坂4期生にときめいたのが自分でも意外な初日フィナーレ。おそらく、映画を観ていたのが布石にもなったんでしょうね。清宮レイさんが気になっています。

 

2日目

<SMILE GARDEN>

・NGT48

・ラジオ体操

STU48 青い向日葵/瀬戸7

・桜エビ~ず

・たけやま3.5

LinQ

・IDOL SUMMER JAMBOREE Day2

AKB48 2029 ラジオフレッシュ選抜

純情のアフィリア

まねきケチャ

・夢みるアドレセンス

・IDOL SUMMER JAMBOREE ACOUSTIC

・日向坂46

<DREAM STAGE>

スターダストプラネットスペシャルステージ

・Lily of the valley

<FESTIVAL STAGE>

STU48 せとまいく

 

この日も48中心。急にオープニングアクトに入ったNGT48は、相変わらず何をやっても文句を言われてしまう始末。警備員ではなく警察が配備されているとツイートしたところ、思った以上にRTされてびっくりした。

 

 

NGTのパフォーマンス自体は緊張でガチガチさもありながらも、とても真摯だったと思います。陰謀論めいたものもたくさん飛び交ってますし、そのうち何割かは真実に近いんでしょうが、この日ばかりは観といてよかったと思います。観てから何か言いたいところです。

 

他の48関連ステージだと、せとまいくのパフォーマンスが素直だったのと、瀬戸7の新曲が好みだったことでしょうか。どちらでも出てきた甲斐心愛さんの煽りが愛らしくていい。AKBフレッシュ選抜は、今の若手の充実度を改めて理解する一方で、大きな盛り上がりへの意識は大きくないのかなとも感じたり。どちらの面も今のAKBの表出なのでしょう。

 

フレッシュ選抜のあたりからは、いま爆発的な人気の日向坂46まで後方から観ていたのですが、まねきケチャでは柵の後ろで弾けたがる若者だったり、楽しみにしていたアコースティックライブの最中にキャッキャ雑談してくれる日向坂待機勢に遭遇したり、今の「フェスっぽい」TIFの象徴を改めて感じたり。ムッとすることもあれど、ステージとその盛り上がりはやっぱり楽しかったです。

 

3日目

<HOT STAGE>

・えのぐ

SKE48

・monogatari

<SMILE GARDEN>

・≠ME

<DREAM STAGE>

・たけやま3.5

・夢みるアドレセンス

STU48 STUDIO

<FESTIVAL STAGE>

・君の隣のラジかる

<GREETING AREA>

・たけやま3.5

 ※一部しか見れていないステージも含む

 

そろそろ体力的に限界になるも、2日目に観た、たけやま3.5からスタート。ボーカルの武田雛歩さんがルックスもスタイルも声もいい。TIFで初めてチェキを撮りました。観るステージ減らすくらいだったら物販はって意識だった自分がこうしたのも、TIFのある種の移り変わりを自分のなかに投影していたのかもしれないです。

 

ここ数年の主目的になっていたSKEは、推しがいなく距離を少し遠ざけているなかで観て新鮮でした。そんな視線でもかなり会場を盛り上げていたように思います。ダンスと煽りも爆発的になってきたもんだなぁと今さらながらに気づきました。続いて観たmonogatariとあわせて、疾走感をとても感じたステージでしたね。逆にこの日とても楽しみにしていたSTU48のSTUDIOは、ダンスシーケンスを野外ステージでそのままやってしまって、もったいなかったように思います。

 

「かわいい」で言うと、お姉さんの=LOVEと指原プロデューサーの後方から『見とくか』ぐらいだった≠MEのキラキラ感に圧倒されました。デビュー発表からは少し時間が経っての初ステージなだけあって、キュートさが仕上がっていましたね。素材的にもすごい子たちが集まっていることを感じました。

 

改めて振り返ってみる今のTIF

僕が始めてTIFに来たのは2012年。当時ライブアイドルブームが全国的に走っていた時期。それをいろんなメディアで知り、また推しのSKE48が出演するということで行くことを決めた年でした。

 

品川のステラボールからお台場に移って2年目、「メジャーアイドルフェス」へのギアの1段目を上げていた頃でしょう。それでもこの年は前年のDorothy Little Happyに続いてローカルアイドルたちが「見つかり」に来ていて、LinQNegicco初TIFを目撃した思い出があります。Negicco「去年は梨の皮むき大会に出ていて出られなかったんです…」って泣きながら喜びを語っていたのをよく覚えています。

 

この頃からのTIFは、アイドリング!!!バニラビーンぱすぽ☆あたりのメジャー系ライブアイドル(!!!がライブアイドルかと今改めて考えると宙に浮く気はしますが)を軸に、その上の「天空」も混ぜつつ、ローカルアイドルや「楽曲派」的なグループが入り混ざっていた印象です。僕が行き始めた頃までの「アイドル見本市」の時代にそのブランドを作り、今でもそれを活用しているのだと思います。

 

僕が行き始めた頃はまだ当初の手作り感を大事にしていたようにも思いますが、徐々にそれだけでは立ち行かなくなるもの。そのことに言及した歴代プロデューサーもいました。フジテレビという大きな営利企業がそれなりに大きくやっているイベントですから、収益性も次第に求められるのも当然のこと。

 

今ほどライブアイドルブームが落ち着く少し前から、坂道グループを呼び始めたりするなど、大規模動員が見込めるグループを多く呼びはじめました。指原さんがチェアマンに就任したのはその象徴と言えるでしょう。また、夏のTIF本番だけでなく、地方や夏以外にもTIFを冠したイベントをやっていったり、各種サイトを経由した課金イベントを行ったり。出場権やメインステージの出演権をかけたイベントは、TIFが築いたアイドルイベントブランドの高さを収益化する上でわかりやすい変化の1つです。

 

結果として、現在ではキラキラ感の強いアイドルフェスになってきました。J-POP界隈で言うと、ROCK IN JAPAN的な立ち位置になるんでしょうかね(毎年裏で重なるのもあって行ったことはないんですが)。かつてのホストだったアイドリング!!!の再結成ステージを観ながら、あの頃との変わらなさを彼女たちに感じた一方で、今のTIFにない雰囲気で新鮮ではありました。

 

この変化も、さみしい思いもあるにはありますが、なくならないに越したことはないんじゃないかな、というのが今の思いではあります。というのも、ジャンルも経年すると細分化してそれぞれが独立化していきつつパイが少なくなってくると、ただただパイが薄くなっていくばかりだと思うのです。

 

まあ、こんなことを言っていられるのもまだ48グループをヲタ活の中心に置けている自分だからだとも思うのです。たくさん出てるわけですし。

 

48と相性がよくはないフェス

一方で、野外のSMILE GARDENを中心に、「少しくらいやんちゃしてもいいフェス」いや、「BONDSとの駆け引きを楽しむフェス」的な側面も強くなってきているのも一方であります。これが、たぶんいま48グループにいるヲタクの大多数とはあんまり相性がよくはありません。

 

もっと言うと、今はオールスタンディングのライブ会場に来たいと思う48ヲタクの人は少ないように感じる機会も増えました。同じような日時の条件でTIFほどやんちゃさのないイベントでも、ホールクラスでは落選多めで、Zeppだと全当で入ってみたら椅子が置かれているということもあるとか(僕も一度経験してびっくりしました)。

 

動員が期待されている中で、相性の悪さのある48グループの位置づけが今後どうなっていくのかは、近い位置づけで48グループが多く呼ばれている@JAM EXPOなども含めてブッキングがどうなっていくのかは注視してみたいところです。

 

個人的には、呼べないほどのピークから少し落ちてきて好きなスタンディングライブでのお祭りを楽しめるようになってきたこの数年だったところが、「フェス的な盛り上がり」との相性のよくなさを感じる部分もあったのが今年のTIFでもあり。なかなか複雑な気分ではあります。

 

 

ひとまずは、続く限り、そして興味のあるグループが出演してくれる限りは観に行くんだろうとは思っています。僕の「ライブアイドル」の原点に近い位置づけでもあるので。これもTIFのブランディングの成果の小さな一部なんでしょうね。たぶん。

 

僕がめて行ったTIFの様子が収録されています↓

 

サッカーって、面白いじゃん。 - 2019.07.27 横浜F・マリノス vs マンチェスター・シティ

昼にSKEのコント劇を原宿で観てから、そのまま東横線直通の副都心線菊名乗り換えで小机へ。最近は新横浜へは新幹線でぴゅーっと行くことが多かったので、久々に菊名で乗り換えたらめちゃめちゃ綺麗になっていてびっくりしました。

 

(参考記事:<東急菊名駅>JRとの乗り換えを“直線化”、7/29(日)から東急側に「中央改札」 | 新横浜新聞(しんよこ新聞)

 

日産スタジアム自体も数年ぶりで、小机駅から歩く道のりが懐かしい。梅雨も明けて、汗だくです。

 

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小机からのスタジアム

今回は「プレシーズンマッチにしては値段がお高いよなぁ……ぶつぶつ」なんて言ってたら気づいたらゴール裏しかなくなっていて、今回はマリノス側のゴール裏での観戦となりました(これが結果オーライになります)。

 

本当にすごい客入りで。僕自身も日産スタジアムに到着してから、1時間くらいかけてようやく座席につきましたからね。最終的に6万5000人を超えるお客さんが入っていたとか。

 

「勝手に戦術カメラ」

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去年のW杯中継の戦術カメラのような縦視野で観戦。日産スタジアム、1階席は傾斜がゆるいので前後関係が見えにくいんですけど、2階は傾斜があって比較的見通しがいいんですよね。で、縦視野のほうが、同じ俯瞰でも選手のプレー感覚に近いので両チームの狙いがよりわかりやすい。巨大スタジアムのゴール裏に久々に来た中での楽しみを見つけました。

 

スターティングイレブンを見ると、シティコパ・アメリカ出場で今回のアジアツアーに不参加の選手を除くとほぼベストメンバーで臨んできてくれました。対するマリノスももちろんフルメンバー。さすがにコンディションはばらつきがありましたが、昨年はケガ上がりでフル稼働していない司令塔のデ・ブライネがキレキレでした。それにシーズン中ならではのフィットネスとぶれないプレーモデルのマリノスがぶつかります。

 

と、ここで「勝手に戦術カメラ」で、マリノスのプレーvsシティのプレーのぶつかり合いがいくつか撮れたのでご紹介。

 

 

マリノスのビルドアップはゴールキーパー(GK)から始まります。センターバック(CB)の2人が大きく開く。ここまでは他のJクラブもよくやっているんですが、その間を埋めるのがGK。めちゃめちゃ高い位置を取ってパスの組み立てに参加します。後述の理由でカウンターを受けやすいんですが、その際に出されるスルーパスへのカバーリングも、この高い位置から行います。

 

その前方にはボランチが2人と、サイドバック(SB)が2人。そしてもう少し前にトップ下がいます。GKとCBの3人がボールホルダーになるときに、前方にひし形になるように相手のプレスの間にポジションを取っていきます。このとき、誰がこの位置というのはそこまでは固定的ではなく、特に少し内側に位置取ることが多いSBを筆頭に、入れ替わり立ち替わりコースを作ってボールを回していきます(入れ替わりが多いことがカウンターのときの立て直しに時間がかかる理由です)。前進できないならGKもどんどん使いながら。 

 

そんなマリノスのボール回しに対して、コンディションがよくない割りに整然としたプレッシングで対抗するシティ。

 

 

このシーンを観てるとわかるんですが、シティの選手たちはマリノス選手と選手の間に立ってからプレッシングに行っているんですよね。どちらにも行けるポジションを取りながら、パスコースを消していっています。Jクラブのプレッシングでは、もう少し人あるいはボールへまっすぐ走るプレッシングが主だと思います。日本代表でもそうかもしれません。

 

両者のプレッシングが入った動画も撮れてたのでこちらへ。

 

 

(少なくともビルドアップの局面で)再現性を持ってパスコースを作るチームが高いレベルでいる中でのプレッシングはこうも進化するもんなんだと、生で観て改めて、トップレベルのサッカーのすごさを感じさせられました。DAZNでちょいちょい観てはいますが、こうも全体を視野に収めながら観ることはできませんからね。

 

「自分たちのプレーをするんだ」という強い意志

しかし。今回の試合は、そうやってボールを奪われてデ・ブライネに鬼スルーパスを通されまくって終わるマリノスじゃなかったのが、本当に面白かったんです。本当にうまいプレッシングで来られようとも、GKを使いながらあきらめずにパスコースに顔を次々と出しまくって前進していこうという強い意志がありました。

 

前述したように、比較的静的で守備に転じたときのリスクヘッジも考慮されているシティのビルドアップに比べて、基本ポジションはありながらもその位置と役割を入れ替わりながら、リスクを取って縦横無尽に走るマリノスの選手たち。1点を返したシーンはまさにその形が出ましたよね。

 

「パスを回す」とか、「走り負けない」とか、気持ちの統一はある上で、「こういう仕組みでサッカーをするんだ」という仕組みを構築して、試合にぶつけていくというのが、"グアルディオラ以降"のサッカーだと思ってるんですが、その本家のグアルディオラ監督が率いるシティと、その考えを日本で実践しているマリノスというクラブが、正面からぶつかり合っていたことに、本気で感動しました。

 

サッカーは面白い。これは僕が小学生のときに感じていた大前提があって、そこから変わることはないと思っていたんですが、改めて新しく「面白い!」と感じられたのは、プレーをやめてから初めてかもしれません。

 

「サッカーは面白い」でいいじゃないか

そうそう、今回はシティのユニフォームを着たファンの人がものすごく多かったんですよ。シティのチャントを歌い続け、ビッグバナーも掲げていたり。

 

Jリーグの特定クラブを応援しているわけでなくても、海外のクラブに熱量を持って応援している人たちがいるという、思い返せば当たり前の事実。他の趣味ジャンルでもありがちな分断ってここでもあるんですが、この日は関係ありませんでした。

 

プレミアリーグのチャンピオンクラブと、Jリーグで優勝争いをしているクラブが、お互いのサッカーをぶつけ合って面白いサッカーをしていました。それでいいじゃないですか。

 

シティのファンにとっては好きなクラブの初来日でお祭りですし、マリノスのサポーターにとっては第一線のクラブに挑戦するいい機会。ピッチ上でもスタンドでも、本当にそんな素敵な交流があったように僕は感じました。

 

こんな試合を来シーズン以降も観たいし、自分も海外で観てみたい。そう思いました。

 

就職するときに「休みをつくってヨーロッパへサッカー観戦しに行くぞ」と思っていたのですが、いつのまにかアイドルヲタクとしての費用に変わって行きましたからね(苦笑)。どこかで針をこちらに戻してもいいのかもしれません。

 

 

自分の中のサッカーが好きな気持ちに改めて気づかされた、梅雨明けの横浜でした。

 

 

 

“遊び”と次に観たい人。 - 『今夜、あの橋の下で。』

久しぶりにコント劇を観に行ってきました。SKE48大人のカフェのコラボ公演『今夜、あの橋の下で。』です。初日の夜と、楽日の昼の2公演を観に行ってきました。


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SKE48ブラウザゲーム、『Passion for you』のリクエスト企画で上位5名が出演できる公演で、同じくアイアが提供しているHKT48でも同様のコラボがあったところを、今回はSKEがという公演でした。

 

昔の彼女と10年ぶりに再開して、「また“あの橋”で会おう」と告げられて別れる。しかし、“あの橋”ってどこだろう? 

 

という“あの橋”を巡るストーリーを軸に、コントをたくさん挟んでいくオムニバス形式のコント劇。スポンサーがアイアで、本の細かいところも今回出演した、竹内彩姫さん・白井友紀乃さん・斉藤真木子さん・松本慈子さん・惣田紗莉渚さんのそれぞれに合わせたり、SKE48のネタを細かく仕込んでいたり、非常にサービスのよい公演でした。 

 

サインボール投げ、物販登場、お見送り、チェキ抽選など、僕らヲタク側にもサービスがたくさんあって、ヲタクとしての満足度も高い現場だったんじゃないでしょうか。HKT公演を観に行った方の評判は聞いていたのですが、まさにその通りでしたね。

 

HKT公演も映像化されてないんですが、今回も権利的に映像化できる気があまりしない要素がもりだくさんなので、その意味でも来てよかったです。HKTのように地元凱旋の名古屋公演も視野にあるようなので、今回観に行けなかった名古屋のヲタクもその時はぜひ行ってみるといいんじゃないかと!

 

そうそう、HKTのときに聞いていた話と違う点があって、アドリブがSKEメンバーは少ないみたいだということ。真面目か!って思いました(笑)。

 

アドリブってすればいいってもんでもないので(たとえばHKTではやりすぎって話もあったみたいです)、それでどうってことではないんですけど、そこもSKE48らしいなと感じました。

 

そんな中で気になったのは、これまでタイミングが合わずガッツリのステージは観たことがなかった、9期生の白井友紀乃さん。

 

声の出し方もいいし、思い切りも若い加入期のメンバーにしてはとてもいい(スクールなどのプレキャリアはある)ので、見ていて気持ちよかったです。

 

SKE劇場はしばらく行かないかもなぁと思ったいたのですが、彼女が公演出るようになれば『手つな』あたりを観に行ってみようかしら、という気分にはなってきました。

 

観に行けるかしら。

 

 

 

ポストアイドルキャリアのライン設定。 - 2019.07.26. 松村香織x佐倉絆x吉田豪トークショー

この1週間は松村香織さんトークショーウィーク、ということで締めは一番ライン責めが強そうな2人とのロフトプラスワンでした。

 

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松村さんのフラットさとローディフェンス

お互いのファンだとご存じの方も多いと思いますが、AV女優の佐倉絆さんと松村さんは、あっとほーむかふぇ時代のメイド仲間。もともとセクシー路線で活躍したく、アイドルグループSIRを経てAV女優になりました。松村さんがSKE48で活躍中からちょいちょいSNSなどに登場しています。このあたりの付き合いのフラットさは松村さんの人柄です。

 

AV女優になる前から下ネタが大好きだったという佐倉さんがトークをリードするので、基本はどんどん下世話なネタが飛ぶわけですよ。佐倉さんの2人への公開差し入れが大人のおもちゃなわけですし(笑)。それにどのさじ加減で入っていくのかに困っていた松村さんが面白かったです。

 

下世話トークは話していいもの?

以前出演したトーク番組では、いわゆる「ガチ恋」はあんまりいないから大丈夫と言っていた記憶ですが、最近のトークショーでは結婚関連や下世話な意外とガチ恋的な話への拒否反応があるという話も聞きます。

 

もしかしたら、グループ所属自体には下世話なネタもOKなキャラづくりをしていたから大丈夫だという部分もあったのかもしれません。

 

ただ、今日は佐倉さんの度重なるエロトークの釣り針には引っ掛からなかったですね。……いや、ちょっとくらいは引っ掛かってたかしら(笑)。

 

ガチ恋かどうか」じゃない

別に推しに対して「ガチで恋」をしていなくても、グループアイドルの空間に対して“色のない世界”を意識下か無意識下に求める人は多いと思います。当時から下ネタキャラだった佐倉さんが、SIR時代のファンはだいぶ少なくなったと語っていたのが説得力ありますよね。

 

月曜日はプロレスラーに転向した伊藤麻希さん、金曜日はAV女優に転向した佐倉絆さんとのトークショーを通して、異端キャラとしてグループ時代にエッジが効いていたとしても、そのままファン層を引き継げるものでもないのだなと。

 

僕もやっぱり、「歌って踊るアイドル」は好きなので、どこまでついていけるかは不安なところではあるんですね。それなしでの物販トークも得意ではないですし。『どこまでもついていく』なんてとても言えません(笑)。

 

 

かおたん自身のファンマーケティングはどうなっていくのかなと思ったし、自分もどうなっていくのかな、なんて他人ごとっぽく感じた1週間でした。

 

 

「チコちゃんに叱られる!」 チコっとボイスチェンジャー

「チコちゃんに叱られる!」 チコっとボイスチェンジャー

 

 

ほろ酔いごきげんな姿が見れてよし。 - 2019.07.22. 仁義なき伊藤会

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先日の越谷レイクタウンでの五輪イベントに続いて、今日も松村香織さんのイベント観覧。

 

LinQ出身で東京女子プロレスで活躍している伊藤麻希さんの生誕祭トークショーにゲスト出演していました。あんまり詳細レポートを書いてもしょうがない気がするので、箇条書きで置いときます(笑)。

 

・24歳を迎えてなお男性経験が少ない伊藤さん 

モエシャンの差し入れ希望が入るも自分の分へのは安いのに替えさせて伊藤さんへのAmazon券プレゼントを買ってこいと指示する松村さん

・そんな伊藤さんにマッチングアプリを奨める松村さん

グループ内異端メンバーとしての伊藤さんの憧れだった松村さん

LinQでの伊藤さんと48グループでの松村さんの共通点と違い

・いま話題の芸能事務所の話題

・プロレスラーとして世界に飛び出したい伊藤さん

・生誕セレモニー

 

と言った感じ。(もちろんもっといろいろありますよw)

 

LinQ時代から、伊藤さんが松村さんに憧れていたのは知っていたので、念願の共演が叶ってよかったなって思います。二人とも推していたヲタクも知り合いにいますしね。

 

主役の伊藤さんはもちろんうれしそうでしたし、松村さんはシャンパンを飲みすぎたのか後半ろれつが回ってなくて面白かったです(笑)。

 

もちろん、なんかやりがいみたいなものを達成するのもいいですけど、数少ない憧れられてた子に呼ばれてうれしそうに呑んでるのを見るだけもいいもんですね。

 

 

 

 

 

 

いつのまにか、しゃべってるのすごい。 - 『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』

 この週末から新海誠監督の新作『天気の子』が公開されたので、それをAKB劇場に近い上ののTOHOシネマズで観ようかと上映時間を調べていたら、乃木坂の新作ドキュメンタリー映画が上映が終わりそうだと気づき、急遽予定変更です。

 

シアターに入ると、若い20代前半くらいの男子、それと同じ年くらいの女子、カップルもいました。大きくないシアターではありましたが、そんな客層でいっぱいで、残り2割程度になる僕らおじさんはちょっとだけ肩身が狭い。乃木坂の現場によく行っていた2014年あたりはまだそこまで当時のAKBと客層が違うってことはありませんでしたが、最近はたまに乃木坂の現場に行くときにビクッとしますね(笑)。

 

感想を先に書くと、けっこう面白く観ることができました。

 

 

 

<<<ここから先はネタバレも込みなのでお気をつけて>>>

 

 

 

 

 

 

 

 

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僕も映画に詳しいわけではないですけれど、AKBのドキュメンタリー映画は観てきているので、ヲタクが観るとどういう感想が出るかはわかってきます。

 

「この現場がない」  
「このメンバーがピックアップされていない」

というのがどうしても出てきます。

 

その意味では、4年前の前作から、またはこの1年のできごとのまとめにはしない構成にしていたのは潔いなと思いました。冒頭が監督の岩下力さんの葛藤から始まり、常にキャプションも監督の視点であるのも割り切りです。天の視点ではなくて、あくまで監督が乃木坂のメンバーのそばにいてみて感じたこと、という点は印象は悪くなかったです。

 

なので、乃木坂の現場からは少し足を離している自分としては、網羅的にしようとしていなかった(実際には、1年のメインエポックはなぞっていはいたんですけどね、導入部分の構成によってその要素は薄まっているように感じます)ことでのストレスはなかったです。たぶん、思い入れがもっとすごかったら、出番以外の面でも、「もっと意味のある映画かと思っていた!」となってたんじゃないかと思います。その点でいまこの映画をファンが観る"意味"というのは薄いかもしれませんね。

 

(ひと通りこの記事を書いてからレビューを読んでみると、感想が上記の通りで興味深かったですね…

 

いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46のレビュー・感想・評価 - 映画.com

 

 

ただ、そうした中で、焦点は絞ってくれたのはよかったとは思います。いまある程度の高みに来ている乃木坂を総体的に映しながら意味のあるドキュメンタリー映画にするのはとても難しい。監督も冒頭の葛藤キャプションで語っていましたしね(ずるい)。

 

西野七瀬さんの卒業を起点に、慕ってくれている後輩の与田祐希さん、同期の高山一実さん、キャプテンの桜井玲香さんらの視点、そして監督が興味を持った"複雑系"の齋藤飛鳥さんへのフォーカス。ここに絞ったことで、ピックアップされたメンバーとの信頼関係を監督が築いていったのがよく伝わってきたので、言葉や表情を引き出した岩下監督、すごいなと感じさせられてしまいました。

 

メンバーに映画の撮れ高をわざわざ心配してもらいながら、パッキリした言葉ではなく、その場で頭を巡らせて迷いながらもその迷ったまま吐き出した言葉を映像に収めたのは、聞き手としての信頼の証でしょう。

 

「アイドルをよく知らなかった監督」の視点として、3年前にNMB48ドキュメンタリー映画がありましたが、あれはどちらかというと、握手会であったり、大阪の街を背景にさせたりであったり、現在の大人数アイドルグループのプラットフォーム"説明"しようとしていました。

 

今回は、あくまで人……というとNMBや他のドキュメンタリーが人にフォーカスしていないように思われそうです。結局どれも人がやることなので、「人がやった事実」を追うのではなくて、「その人のその時の気持ち、考え」に深く沈もうとしていたのが今回の乃木坂の映画なのだと思います。

 

同じできごとのフォーカスでも、レコード大賞を獲ったシンクロニシティ』のダンス指導のシーン、円陣のシーンで、振り付けのSeishiroさんが技術面以上に気持ち面にフォーカスしたコーチングをしていたことをピックアップしていたのが印象的でした。

 

その受賞したシーンの放送↓


【乃木坂】シンクロニシティ レコード大賞

 

そうした面から、「乃木坂ってどんなグループ?」というのが浮き上がる……いや、浮き彫りにはならないんですが、なんとなくわかるような気がします。「気がします」くらいが、僕にとっては乃木坂っぽいようにも思いますね。

 

というような感想なので、予習せずに観に行ったあとに、映画の公式サイトをのぞきにいったら、「自分探しの旅に出る」と出ていて、なんだか感想とのギャップがあってびっくりしました。

 

それぞれに卒業についてや将来のことを聞いているシーンが多いので、それぞれのメンバーなりに自分自身について悩んでいたり考えているインタビューは多いのですが、それを「自分探し」的なフレーズに落とし込まれるのはなんだかな、という気持ちです。「自分探し」というともう少しフラフラとしたモラトリアム的なイメージがありますが、あくまでも乃木坂のステージに向き合っている姿に寄り添っていたら、漏れてきた言葉が映っているのだと思います。

 

そんなギャップに面食らいながら、パンフレットを読んでおりました。たとえばアンダーのアピールページは選抜メンバーのシーンを観に来た人の興味を広げる上で、大事なんですけど、それならば映画の中で触れてほしかったです。改めて、アイドルグループのドキュメンタリー映画の難しさってこんなところにもあるんだなと感じました…。

 

 

最後に。

 

与田祐希さん、もとからルックスが気になってたんですが、内面も少し知って、またさらに気になってきましたね…! どう追って行こうかしら。。

 

 

 

 

 

本店D3推し以外のみなさまも、ぜひご査収ください。 - 2019.07.21(昼) AKB48研究生『パジャマドライブ』公演

2週間ほど前に観に行ったパジャドラ公演では、今のAKB研究生はいつ昇格してもいい充実っぷりをしてると感じていました。

 

そのときには、しばらくはこの子たちを観なくてもよくて、遠くはないであろう千秋楽のときに取っておこう……なんて思ってたんですが、土日で予定が空いていれば投げたくなるのが劇場公演大好き勢の性というものです。

 

立ち見か、座れても上手の柱の外が多かったのですが、この日は7順でギリギリで3列目の中央上手端の席が空いていたので着席。今までそこまで見られなかったユニット曲や歌唱メンバーの表情がとてもよく見えました。

 

振りコピしていると好奇心のあるメンバーは気づいて視線もいただけますしね。今日はいつもに増して楽しくアイコンタクト取ってくれるメンバーが多かったような気がしました。

 


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アンケートはこんな感じですが、非常に悩みましたね。だってどの子も充実してるんですもの!

 

パフォーマンスは前回感じたように、それぞれのメンバーがこの『パジャマドライブ』のセットリストでの自分の表現をものしていていて、それに自信が出ている子も多いんです。

 

今日はようやく近くで観られた『純情主義』のセンターで腕から腰にかけてのラインのキメ方がカッコよかった大竹ひとみさんをベストパフォーマンスに1票。

 

最後の『白いシャツ』でも楽しく観てたら(楽しいね☆)と言いそうなウインクをいただいちゃいました。デビュー直後はよくも悪くも肩肘張ったステージだったところから、力を抜くのも覚えて、いまはとてもいい塩梅なんじゃないかと思います。

 

お見送りでも「純情主義かっこよかったよ!」って伝えたら喜んでくれました。

 

ベストMCは本田そらさんの楽屋でのモノマネがウケてうれしそうに繰り返していた古川夏凪さん。

 

そして、MVPはトークで岡田梨奈さん。

 

上述の古川夏凪さんとのトークでのツッコミやフォロー、他のトークでの場面展開でのフレーズの挟み込み方など、僕が観るパジャドラ公演では、研究生は「岡田梨奈のチーム」だと思うくらいに彼女の配慮が行き届いているように感じます。表現への力強さもものすごく増しましたし、それを磨くストイックさと、特に年少メンバーへのやさしさも感じたりします。

 

アンケートには書ききれてないですけれど、初期のホッピングジャンプからアイドルらしいダンスを回ってからの今また客席と遊んでくれる小林蘭さん、強めの表現のときに前を見つめる瞳がとても力強い吉橋柚花さん(実はいま、チケセンの推し登録は彼女です)、16期公演時代から比べるとすっかり別人のダンスをしている本間麻衣さん…などなど!

 


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いま本当に、AKBの研究生公演は充実してると思うんです。

 

月に2度も公演に当たってしまうのも、うれしいことではあるですけど、それでいいと思えるのは「まだまだこの子たちを観続けたい」と思うときであって、今は「もったいないので投げてない人に見てほしい」になるのですよ。

 

関東在住の姉妹グループ推しで、最近はAKB劇場に入ってないっていう方、もしいらしたら、今のこの子たちぜひおすすめですぜ。

 

team B 3rd stage パジャマドライブ ~studio recordings コレクション~

team B 3rd stage パジャマドライブ ~studio recordings コレクション~