あくまでも観客席から

サッカーとアイドルにかじりついた記録を残したい人のブログ。

サッカーって、面白いじゃん。 - 2019.07.27 横浜F・マリノス vs マンチェスター・シティ

昼にSKEのコント劇を原宿で観てから、そのまま東横線直通の副都心線菊名乗り換えで小机へ。最近は新横浜へは新幹線でぴゅーっと行くことが多かったので、久々に菊名で乗り換えたらめちゃめちゃ綺麗になっていてびっくりしました。

 

(参考記事:<東急菊名駅>JRとの乗り換えを“直線化”、7/29(日)から東急側に「中央改札」 | 新横浜新聞(しんよこ新聞)

 

日産スタジアム自体も数年ぶりで、小机駅から歩く道のりが懐かしい。梅雨も明けて、汗だくです。

 

f:id:dd110kin:20190729233137j:plain

小机からのスタジアム

今回は「プレシーズンマッチにしては値段がお高いよなぁ……ぶつぶつ」なんて言ってたら気づいたらゴール裏しかなくなっていて、今回はマリノス側のゴール裏での観戦となりました(これが結果オーライになります)。

 

本当にすごい客入りで。僕自身も日産スタジアムに到着してから、1時間くらいかけてようやく座席につきましたからね。最終的に6万5000人を超えるお客さんが入っていたとか。

 

「勝手に戦術カメラ」

f:id:dd110kin:20190729233030j:plain

 

去年のW杯中継の戦術カメラのような縦視野で観戦。日産スタジアム、1階席は傾斜がゆるいので前後関係が見えにくいんですけど、2階は傾斜があって比較的見通しがいいんですよね。で、縦視野のほうが、同じ俯瞰でも選手のプレー感覚に近いので両チームの狙いがよりわかりやすい。巨大スタジアムのゴール裏に久々に来た中での楽しみを見つけました。

 

スターティングイレブンを見ると、シティコパ・アメリカ出場で今回のアジアツアーに不参加の選手を除くとほぼベストメンバーで臨んできてくれました。対するマリノスももちろんフルメンバー。さすがにコンディションはばらつきがありましたが、昨年はケガ上がりでフル稼働していない司令塔のデ・ブライネがキレキレでした。それにシーズン中ならではのフィットネスとぶれないプレーモデルのマリノスがぶつかります。

 

と、ここで「勝手に戦術カメラ」で、マリノスのプレーvsシティのプレーのぶつかり合いがいくつか撮れたのでご紹介。

 

 

マリノスのビルドアップはゴールキーパー(GK)から始まります。センターバック(CB)の2人が大きく開く。ここまでは他のJクラブもよくやっているんですが、その間を埋めるのがGK。めちゃめちゃ高い位置を取ってパスの組み立てに参加します。後述の理由でカウンターを受けやすいんですが、その際に出されるスルーパスへのカバーリングも、この高い位置から行います。

 

その前方にはボランチが2人と、サイドバック(SB)が2人。そしてもう少し前にトップ下がいます。GKとCBの3人がボールホルダーになるときに、前方にひし形になるように相手のプレスの間にポジションを取っていきます。このとき、誰がこの位置というのはそこまでは固定的ではなく、特に少し内側に位置取ることが多いSBを筆頭に、入れ替わり立ち替わりコースを作ってボールを回していきます(入れ替わりが多いことがカウンターのときの立て直しに時間がかかる理由です)。前進できないならGKもどんどん使いながら。 

 

そんなマリノスのボール回しに対して、コンディションがよくない割りに整然としたプレッシングで対抗するシティ。

 

 

このシーンを観てるとわかるんですが、シティの選手たちはマリノス選手と選手の間に立ってからプレッシングに行っているんですよね。どちらにも行けるポジションを取りながら、パスコースを消していっています。Jクラブのプレッシングでは、もう少し人あるいはボールへまっすぐ走るプレッシングが主だと思います。日本代表でもそうかもしれません。

 

両者のプレッシングが入った動画も撮れてたのでこちらへ。

 

 

(少なくともビルドアップの局面で)再現性を持ってパスコースを作るチームが高いレベルでいる中でのプレッシングはこうも進化するもんなんだと、生で観て改めて、トップレベルのサッカーのすごさを感じさせられました。DAZNでちょいちょい観てはいますが、こうも全体を視野に収めながら観ることはできませんからね。

 

「自分たちのプレーをするんだ」という強い意志

しかし。今回の試合は、そうやってボールを奪われてデ・ブライネに鬼スルーパスを通されまくって終わるマリノスじゃなかったのが、本当に面白かったんです。本当にうまいプレッシングで来られようとも、GKを使いながらあきらめずにパスコースに顔を次々と出しまくって前進していこうという強い意志がありました。

 

前述したように、比較的静的で守備に転じたときのリスクヘッジも考慮されているシティのビルドアップに比べて、基本ポジションはありながらもその位置と役割を入れ替わりながら、リスクを取って縦横無尽に走るマリノスの選手たち。1点を返したシーンはまさにその形が出ましたよね。

 

「パスを回す」とか、「走り負けない」とか、気持ちの統一はある上で、「こういう仕組みでサッカーをするんだ」という仕組みを構築して、試合にぶつけていくというのが、"グアルディオラ以降"のサッカーだと思ってるんですが、その本家のグアルディオラ監督が率いるシティと、その考えを日本で実践しているマリノスというクラブが、正面からぶつかり合っていたことに、本気で感動しました。

 

サッカーは面白い。これは僕が小学生のときに感じていた大前提があって、そこから変わることはないと思っていたんですが、改めて新しく「面白い!」と感じられたのは、プレーをやめてから初めてかもしれません。

 

「サッカーは面白い」でいいじゃないか

そうそう、今回はシティのユニフォームを着たファンの人がものすごく多かったんですよ。シティのチャントを歌い続け、ビッグバナーも掲げていたり。

 

Jリーグの特定クラブを応援しているわけでなくても、海外のクラブに熱量を持って応援している人たちがいるという、思い返せば当たり前の事実。他の趣味ジャンルでもありがちな分断ってここでもあるんですが、この日は関係ありませんでした。

 

プレミアリーグのチャンピオンクラブと、Jリーグで優勝争いをしているクラブが、お互いのサッカーをぶつけ合って面白いサッカーをしていました。それでいいじゃないですか。

 

シティのファンにとっては好きなクラブの初来日でお祭りですし、マリノスのサポーターにとっては第一線のクラブに挑戦するいい機会。ピッチ上でもスタンドでも、本当にそんな素敵な交流があったように僕は感じました。

 

こんな試合を来シーズン以降も観たいし、自分も海外で観てみたい。そう思いました。

 

就職するときに「休みをつくってヨーロッパへサッカー観戦しに行くぞ」と思っていたのですが、いつのまにかアイドルヲタクとしての費用に変わって行きましたからね(苦笑)。どこかで針をこちらに戻してもいいのかもしれません。

 

 

自分の中のサッカーが好きな気持ちに改めて気づかされた、梅雨明けの横浜でした。