あくまでも観客席から

アイドルにかじりついた記録を残したい人のブログ。

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"キララ"を加速させていくノイミーちゃん。

2019.09.17.Sat.
=LOVE ≠ME スペシャルコンサート『24girls』
日比谷公園野外大音楽堂

 

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冷房病なのか何なのか、調子が悪かったお盆週の平日の疲れを昼過ぎまで癒しながら、夕方には日比谷公園へGo。いつぞやのポケモンGOリリース時期に来た以来です。

 

日比谷公園の立見席…

今回のライブを見に来た理由は、TIFで初ライブを披露した(TIFの感想レポート)で熱いパフォーマンスを見せてくれた≠ME(ノイミー)です。あれから半月、お姉さんの=LOVE(イコラブ)のメンバーとの競演でどんな姿を見せてくれるのかを楽しみにしていました。

 

この時点ではすでに指定席の販売は完了済み。なので追加で販売されていた立見席を購入していくことにしました。立見入場列から入り、まあまあ悪くない位置と視野を確保してひと安心。と思いきや、開演と同時に立見の前のエリアが総立ちになると、視界がほぼ見えなくなります。

 

日比谷公園の野外大音楽堂、立ち上がったときの視界はまったく想定されていないんですよね。今回はモニターも設置されていない(途中、YouTubeライブで観たいと何度思ったことか!)ので、トークコーナー以外はわずかな隙間からなんとか一瞬を見つける形。指定席と同様の料金を払って、これは高い勉強代になってしまったなと反省でした。

 

カメコさんありがとうの巻

少しさみしい思いをして会場を去ったあと、夜にTwitterを検索するとそこにはキラキラした写真がたくさん流れていました。今回は指定席の両サイドが「カメラ撮影席」として販売されていて、撮影可能タイムではカメコさんたちが写真を撮っているのです。

 

これはメジャーアイドルでは橋本環奈さんやAKB48チーム8前後くらいからかと思いますが、ライブ中に撮影した写真をTwitterに上げて、どれだけRTといいねをもらえるかというソーシャルゲーム的な競い合いがあります。イコラブはそれを積極的に取り込んだグループで、日比谷野音クラスのコンサートでも撮影席を設けてくれているんですよね。

 

現像の仕方もヲタク的な愛情がにじんでいたりするので、ニュースサイトに掲載される写真よりもさらにキラキラして写っています。おかげさまで、立見席の苦い思い出が上書かれていきました。

 

本当にありがたいです。

 

ツイートを直接貼っても貼り切れないので、「#ノイミー 日比谷」でのツイート検索結果へのリンクを貼っておきます。

 

twitter.com

 

TIFからの慣れと前進

カメコさんたちの写真を眺めて気分を取り戻したあと、改めて、人ごみの脇からのぞきこめたノイミーメンバーの記憶を引っ張り出しなおします。

 

セトリはこちら。

mdpr.jp

(ちなみに、AKB&坂道のカバーメドレーは宿題を多くしすぎた感があったので、イコラブ曲とオリジナル曲のほうが見応えがあったように感じてます)

 

この日は前回より長い野外ステージなのもあって、後半は特に汗がすごい。連続で楽曲を歌い踊るので、前回はとにかく終始こわばっていた身体も今回は流れることもあったり、それがいい慣れでもあり。そういった変化の中でも、変わらないいい部分であったり、さらに前進していると感じたメンバーもたくさんいました。

 

センターの冨田菜々風さんはステップも歌声も力強くて、苦しい環境でも力強く乗り切るタイプだと感じました。TIFで観たところからの確信ですね。センターとしては少し浮いたような「ゼロトップ型」というよりは、背中に風を受けて前進して引っ張っていくタイプでしょうか。ライバルがいたりとか、アウェーのステージだと魅力がより強化されていく気がします。

 

ふわふわ時代に原宿の劇場で何度か観た鈴木瞳美さんは、ここからさらにこんなにかわいくなるのかと改めて思いましたし、イコラブのバックダンサー的に端っこにいても存在感の出る小柄な櫻井ももさんは、最後方から見ていても印象に残っています。

 

一番気になったのは、お披露目が発表されて以来気になっていた蟹沢萌子さん。TIFのときには上述の冨田さんだったり追う情報が多かったのもあったのですが、視界がさえぎられ情報が絞られている中で見えてくると、あの日以上にキラキラ度が増しているように感じたんですよね。初ステージと同じように必死に歌って踊っていても、必死さをキラキラが増す瞬間ってあって。これがアイドルを観ていて尊い瞬間だなと思うのですよ。

 

equal-love.jp

 

イコラブの次のシングルも発表されて、ノイミーの新曲も収録されるとのことです。日程さえ合えば、またイベントで"キララ"のその先を観たいですね…。

 

<配信限定のノイミーオリジナル曲です↓>

≠ME

≠ME

 

 

 

勝ち点拾える今年はちょっと期待。

2019.08.10.

明治安田生命J1リーグ 第22節

FC東京 vs ベガルタ仙台

味の素スタジアム

 


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昼間からとにかく暑くて観る側的にもしんどい試合でした。こういう試合で勝ち点3を獲った東京に拍手。

 

暑い、暑い、青赤パーク

昼過ぎまで幕張メッセAKB48の握手会に参加してから移動。しかし19時キックオフまで時間があったので幕張本郷から総武線各駅停車に乗って終点の三鷹まで行くことに。これが1時間半近くかかってびっくり。しかも最近の首都圏近郊用車両って長く座ってると疲れるんですよね。18きっぷ乗るときあるある。

 

そして車中で三鷹から味スタへのバスは廃止になったことに気づき、とぼとぼと武蔵境まで乗り換えてから狛江行きのバスへ乗り込みます。

 


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時間があるので最近は寄っていなかった青赤パークでビールを大量摂取。しかし日が落ちる前にごくごく呑んだことがまずかった。

 

前夜に電気つけたまま寝落ちして体力が回復しきってないのと、移動疲れが跳ね返ってきたみたいです。

 

早めにスタンドに上がって水分補給と冷却を兼ねたかき氷摂取でなんとか回復してキックオフを迎えました。

 

 

暑さのなかでのぶつかり合い

仙台はここ数年の3-4-2-1あるいは3-1-4-2のイメージがあったんですが、今シーズン序盤のつまずきを経て4-4-2になっていました。そうなってからじっくり観るのは初めて。特に守備に関しては基本に忠実な4-4-2という感じになっていました。

 

センターバックのシマオ・マテが守備範囲が広くて強いですね。彼の存在が攻撃時には実質2バック気味になる瞬間もある仙台のネガティブトランジションを支えているように思いました。この試合も、不運なPK与えた以外は、永井謙佑やディエゴ・オリヴェイラに負けていませんでしたしね。

 

反対に東京も攻撃時に2バック気味になるCB脇をネガティブトランジションで仙台に狙われるわけですが、こちらも特に守備範囲の広い渡辺剛が抑えていました。

 

そんな感じでセットした守備に対してもお互いにカッチリした4-4-2ラインで、最後は崩させない守備を暑いなかやっていたので、観ていた側も少し意識がもうろうとしてきたくらいです。

 

攻守に入れ替われる三田シフト

この日は東京の右サイドハーフ大森晃太郎ではなく三田啓貴が先発でした。彼がいることでの変化は、ポジション変更がより流動的だったこと。

 

特に前半途中からボランチ高萩洋次郎が右サイドに流れることが増えてからそれが進みました。高萩はどちらかというと左サイドに流れて東慶悟とポジションを変えるイメージがあったのですが、この日は右サイドでもほれが多い印象でした。それに伴って、右サイドバックの室屋成が攻撃参加する頻度が上がっていた印象も強まりました。

 

後方に橋本拳人が球出し役として控えるのを基本にして、残りの3人は流動的なポジションを取ります。久保建英がいた前半戦でもある程度観られた姿ですが、違いは三田がボランチ経験もあること。東もボランチでのプレーができるので、これによって、いったん守備シフトをボジションチェンジしたまま迎えることもできるようになりました。

 

後半の苦しい時間帯にも、三田が球際で身体をしっかりぶつけてプレーしていた姿を観て、スタンドも熱くなっていました。これこそが彼が東京に帰ってきた意味ですね。

 

 

広島の左サイドには?

一方で気になったのは右サイドハーフでセットしたときの三田の守備。

 

大森が入るときの右サイドハーフは、ビルドアップでは高い位置にプレスをかけて相手の左サイドからの組み立てを防ぐ意図がありましたが、この日は前に出ずセットして受けるシーンが多めでした。

 

これが三田個人の特性なのかチームとしての作戦なのかはよくわかりませんが、攻守ともに機動力がより高いのは大森という選択肢になります。

 

広島は3バックでビルドアップを行うので、2トップ脇の前進はより得意になりますし、おそらく左のウイングバックにはストロングポイントになる柏好文が出場します。

 

相対する東京の右サイドの出方がどう出てくるかが、見どころになりそうです。

 

 

瀬戸内の風を思い出す六本木

2019.08.12.Mon.

STU48 コカ・コーラ SUMMER STATION 音楽LIVE

テレビ朝日 SUMMER STATION(六本木ヒルズアリーナ)

 

 

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STUには推しが未だにはっきりとはできないけれど(!)、ちょくちょくお誘いいただいくのもあってこうしてライブには行っています。この日は六本木ヒルズで開催されているテレ朝のステージでのライブ。

 

このサマステ、単独グループで2部回すのは珍しいのでどう出てくるのかと思いましたが、1部はイベント用のお祭り、2部は船上公演のエッセンスを取り入れてきました。勢いで通し券購入した自分のような層も、それぞれ違った面が観られて満足でした。

  

 

セットリスト

<第1部>

 

<第2部>

  • (なぜかアナウンスなし)
  • M00.overture
  • M01.KO・BU・SHI Spirit! ※船上劇場公演でのダンス曲
  • M02.夢力
  • MC1:自己紹介
  • M03.出航 ※M06まで船上劇場公演でのメドレー
  • M04.STU48(瀬戸内ver.)
  • M05.ペダルと車輪と来た道と
  • M06.制服の重さ
  • MC2
  • M07.青い檸檬 ※初披露
  • MC3
  • M08.暗闇
  • M09.風を待つ
  • M10.大好きな人

 

リメンバー・ゴゴリバ

2部では船上で行っている『GO! GO! little SEABIRDS!!』公演(ゴゴリバ公演)のエッセンスをまぶしてきたのは2つの点でよかったんじゃないかとは思っています。

 

このサマステのステージは、結局は有料エリアの人しかほぼ見られず、公演ごとの購入イベントなので、1部・2部とももともとSTU推しの人が多いはず。そのもともと推しているヲタクに対してそれぞれで違う側面で飽きさせなかったのが1点。

 

もう1点は、船上劇場を思い出させてくれること。

 

すでにSTUが好きでも、なかなか広島をはじめとした瀬戸内地方は遠くて旅費も高いことを改めて感じています。夏休みで値段も上がる時期ならなおさらそう。そして、ゴゴリバ公演も並行的に開催している課外活動公演に評判で負けています。そうして少しずつ足が遠のいている東京のヲタクに「ああ、ゴゴリバ公演もあるよなぁ。また行ってみるか」ぐらいのリマインドにはなったんじゃないでしょうか。

 

磯貝花音さんのソロから始まる『KO・BU・SHI Spirit!』、特に門脇美優菜さんは、通常の48曲ではかけているリミッターを少し外してのダンスになるので、この公演でしか観られないものだなと思わされましたね。

 

瀬戸内在住の人にとって、「六本木」って遠くてあまり現実的なイメージがなされない街だったりするんでしょうか。そんな街で汗かきながら瀬戸内の風をほんのり感じた1日でした。

 

『大好きな人』の沖侑果さんの歌詞の切なさを出す表現力、よかったなぁ…。

 

青い檸檬

青い檸檬

 

 

 

おまけ:「あのときのAKB曲」は変わってきている?

上では2部のゴゴリバ公演の話を書きましたが、1部では「昔好きだったAKBの曲だーひゃっはー!」が売りのはずの『ポニーテールとシュシュ』や『ごめんね、SUMMER』での盛り上がりが思っていたよりそこまでだったという印象なのですよね。(あくまで個人的に曲が来ただけで120点のところが、90点くらいというものなので、問題自体はないんですが)

 

48が外部のステージに多く出るようになった2014年や2015年あたり(ちょうどチーム8が結成されたあたり)では、上のような2010年前後のAKBグループのブームシングル表題曲のイントロがかかると爆沸きだった気がするんですよ。ただ、今年のTIFでも、そこよりは『12秒』だったり、『大人列車』だったりといった、そこより数年後の曲のほうが盛り上がるような気分がしました。

 

いくつか考えられる理由はあるかとは思います。2010年前後の思い出が強いファン層がいまAKBのステージに多くは来ないとか、そこからグループの増加・拡散が進んでそれぞれのグループでの楽曲のほうが今のファンにはピンとくるとか。

 

あくまで仮説なので、このあと見る夏秋のステージでも確認してみたいところです。

モヤみもありつつ続くに越したことはない。 - TOKYO IDOL FESTIVAL 2019

もう惰性的な部分も大いに含みながら、今年もTIFに行ってきました。

 

今年はお目当てのグループ・メンバーが出演確実だろうと思っていたところで出演しなかったのでちょっとしょんぼりめで突入したものの、野外のライブは割りと好きなのもあり、最終的にはなんだかんだと楽しめましたね。

 

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行程と各日の雑感

1日目

<HOT STAGE>

HKT48

AKB48 Team 8

<SMILE GARDEN>

佐々木彩夏ももいろクローバーZ

アイドリング!!!

HKT48

NMB48チームBII

predia

東京女子流

乃木坂46 4期生

<SKY STAGE>

・真っ白なキャンバス

・Leo-Wander

・開歌-かいか-

・Someday Somewhere

・LaLuce

・chuLa

神宿

・Lily of the valley

・QUEENS

放課後プリンセス

 

48関連は、HKTがSMILEよりHOTのほうが時間の関係もありよかったのが印象的。NMBは今のBIIが若手選抜的な意味合いがあることを改めて目の当たりにしました。チーム8はオリジナル楽曲のみにして内向きなステージだったことに、チーム8の今のAKBでの役割の変化が感じられました。

 

10周年で復活ステージがあったアイドリング!!!FC東京好きとしてはうれしい『サマーライオン』やもっと懐かしい曲を懐かしいメンバーで観れてうれしかったのですが、3日間終えて思い返すと、かつてのホストグループのステージも意外と1ステージでしか消化されていなかったような印象になったのが逆に興味深いです。

 

「せっかくだから」と後方で観ていた最後の乃木坂4期生にときめいたのが自分でも意外な初日フィナーレ。おそらく、映画を観ていたのが布石にもなったんでしょうね。清宮レイさんが気になっています。

 

2日目

<SMILE GARDEN>

・NGT48

・ラジオ体操

STU48 青い向日葵/瀬戸7

・桜エビ~ず

・たけやま3.5

LinQ

・IDOL SUMMER JAMBOREE Day2

AKB48 2029 ラジオフレッシュ選抜

純情のアフィリア

まねきケチャ

・夢みるアドレセンス

・IDOL SUMMER JAMBOREE ACOUSTIC

・日向坂46

<DREAM STAGE>

スターダストプラネットスペシャルステージ

・Lily of the valley

<FESTIVAL STAGE>

STU48 せとまいく

 

この日も48中心。急にオープニングアクトに入ったNGT48は、相変わらず何をやっても文句を言われてしまう始末。警備員ではなく警察が配備されているとツイートしたところ、思った以上にRTされてびっくりした。

 

 

NGTのパフォーマンス自体は緊張でガチガチさもありながらも、とても真摯だったと思います。陰謀論めいたものもたくさん飛び交ってますし、そのうち何割かは真実に近いんでしょうが、この日ばかりは観といてよかったと思います。観てから何か言いたいところです。

 

他の48関連ステージだと、せとまいくのパフォーマンスが素直だったのと、瀬戸7の新曲が好みだったことでしょうか。どちらでも出てきた甲斐心愛さんの煽りが愛らしくていい。AKBフレッシュ選抜は、今の若手の充実度を改めて理解する一方で、大きな盛り上がりへの意識は大きくないのかなとも感じたり。どちらの面も今のAKBの表出なのでしょう。

 

フレッシュ選抜のあたりからは、いま爆発的な人気の日向坂46まで後方から観ていたのですが、まねきケチャでは柵の後ろで弾けたがる若者だったり、楽しみにしていたアコースティックライブの最中にキャッキャ雑談してくれる日向坂待機勢に遭遇したり、今の「フェスっぽい」TIFの象徴を改めて感じたり。ムッとすることもあれど、ステージとその盛り上がりはやっぱり楽しかったです。

 

3日目

<HOT STAGE>

・えのぐ

SKE48

・monogatari

<SMILE GARDEN>

・≠ME

<DREAM STAGE>

・たけやま3.5

・夢みるアドレセンス

STU48 STUDIO

<FESTIVAL STAGE>

・君の隣のラジかる

<GREETING AREA>

・たけやま3.5

 ※一部しか見れていないステージも含む

 

そろそろ体力的に限界になるも、2日目に観た、たけやま3.5からスタート。ボーカルの武田雛歩さんがルックスもスタイルも声もいい。TIFで初めてチェキを撮りました。観るステージ減らすくらいだったら物販はって意識だった自分がこうしたのも、TIFのある種の移り変わりを自分のなかに投影していたのかもしれないです。

 

ここ数年の主目的になっていたSKEは、推しがいなく距離を少し遠ざけているなかで観て新鮮でした。そんな視線でもかなり会場を盛り上げていたように思います。ダンスと煽りも爆発的になってきたもんだなぁと今さらながらに気づきました。続いて観たmonogatariとあわせて、疾走感をとても感じたステージでしたね。逆にこの日とても楽しみにしていたSTU48のSTUDIOは、ダンスシーケンスを野外ステージでそのままやってしまって、もったいなかったように思います。

 

「かわいい」で言うと、お姉さんの=LOVEと指原プロデューサーの後方から『見とくか』ぐらいだった≠MEのキラキラ感に圧倒されました。デビュー発表からは少し時間が経っての初ステージなだけあって、キュートさが仕上がっていましたね。素材的にもすごい子たちが集まっていることを感じました。

 

改めて振り返ってみる今のTIF

僕が始めてTIFに来たのは2012年。当時ライブアイドルブームが全国的に走っていた時期。それをいろんなメディアで知り、また推しのSKE48が出演するということで行くことを決めた年でした。

 

品川のステラボールからお台場に移って2年目、「メジャーアイドルフェス」へのギアの1段目を上げていた頃でしょう。それでもこの年は前年のDorothy Little Happyに続いてローカルアイドルたちが「見つかり」に来ていて、LinQNegicco初TIFを目撃した思い出があります。Negicco「去年は梨の皮むき大会に出ていて出られなかったんです…」って泣きながら喜びを語っていたのをよく覚えています。

 

この頃からのTIFは、アイドリング!!!バニラビーンぱすぽ☆あたりのメジャー系ライブアイドル(!!!がライブアイドルかと今改めて考えると宙に浮く気はしますが)を軸に、その上の「天空」も混ぜつつ、ローカルアイドルや「楽曲派」的なグループが入り混ざっていた印象です。僕が行き始めた頃までの「アイドル見本市」の時代にそのブランドを作り、今でもそれを活用しているのだと思います。

 

僕が行き始めた頃はまだ当初の手作り感を大事にしていたようにも思いますが、徐々にそれだけでは立ち行かなくなるもの。そのことに言及した歴代プロデューサーもいました。フジテレビという大きな営利企業がそれなりに大きくやっているイベントですから、収益性も次第に求められるのも当然のこと。

 

今ほどライブアイドルブームが落ち着く少し前から、坂道グループを呼び始めたりするなど、大規模動員が見込めるグループを多く呼びはじめました。指原さんがチェアマンに就任したのはその象徴と言えるでしょう。また、夏のTIF本番だけでなく、地方や夏以外にもTIFを冠したイベントをやっていったり、各種サイトを経由した課金イベントを行ったり。出場権やメインステージの出演権をかけたイベントは、TIFが築いたアイドルイベントブランドの高さを収益化する上でわかりやすい変化の1つです。

 

結果として、現在ではキラキラ感の強いアイドルフェスになってきました。J-POP界隈で言うと、ROCK IN JAPAN的な立ち位置になるんでしょうかね(毎年裏で重なるのもあって行ったことはないんですが)。かつてのホストだったアイドリング!!!の再結成ステージを観ながら、あの頃との変わらなさを彼女たちに感じた一方で、今のTIFにない雰囲気で新鮮ではありました。

 

この変化も、さみしい思いもあるにはありますが、なくならないに越したことはないんじゃないかな、というのが今の思いではあります。というのも、ジャンルも経年すると細分化してそれぞれが独立化していきつつパイが少なくなってくると、ただただパイが薄くなっていくばかりだと思うのです。

 

まあ、こんなことを言っていられるのもまだ48グループをヲタ活の中心に置けている自分だからだとも思うのです。たくさん出てるわけですし。

 

48と相性がよくはないフェス

一方で、野外のSMILE GARDENを中心に、「少しくらいやんちゃしてもいいフェス」いや、「BONDSとの駆け引きを楽しむフェス」的な側面も強くなってきているのも一方であります。これが、たぶんいま48グループにいるヲタクの大多数とはあんまり相性がよくはありません。

 

もっと言うと、今はオールスタンディングのライブ会場に来たいと思う48ヲタクの人は少ないように感じる機会も増えました。同じような日時の条件でTIFほどやんちゃさのないイベントでも、ホールクラスでは落選多めで、Zeppだと全当で入ってみたら椅子が置かれているということもあるとか(僕も一度経験してびっくりしました)。

 

動員が期待されている中で、相性の悪さのある48グループの位置づけが今後どうなっていくのかは、近い位置づけで48グループが多く呼ばれている@JAM EXPOなども含めてブッキングがどうなっていくのかは注視してみたいところです。

 

個人的には、呼べないほどのピークから少し落ちてきて好きなスタンディングライブでのお祭りを楽しめるようになってきたこの数年だったところが、「フェス的な盛り上がり」との相性のよくなさを感じる部分もあったのが今年のTIFでもあり。なかなか複雑な気分ではあります。

 

 

ひとまずは、続く限り、そして興味のあるグループが出演してくれる限りは観に行くんだろうとは思っています。僕の「ライブアイドル」の原点に近い位置づけでもあるので。これもTIFのブランディングの成果の小さな一部なんでしょうね。たぶん。

 

僕がめて行ったTIFの様子が収録されています↓

 

サッカーって、面白いじゃん。 - 2019.07.27 横浜F・マリノス vs マンチェスター・シティ

昼にSKEのコント劇を原宿で観てから、そのまま東横線直通の副都心線菊名乗り換えで小机へ。最近は新横浜へは新幹線でぴゅーっと行くことが多かったので、久々に菊名で乗り換えたらめちゃめちゃ綺麗になっていてびっくりしました。

 

(参考記事:<東急菊名駅>JRとの乗り換えを“直線化”、7/29(日)から東急側に「中央改札」 | 新横浜新聞(しんよこ新聞)

 

日産スタジアム自体も数年ぶりで、小机駅から歩く道のりが懐かしい。梅雨も明けて、汗だくです。

 

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小机からのスタジアム

今回は「プレシーズンマッチにしては値段がお高いよなぁ……ぶつぶつ」なんて言ってたら気づいたらゴール裏しかなくなっていて、今回はマリノス側のゴール裏での観戦となりました(これが結果オーライになります)。

 

本当にすごい客入りで。僕自身も日産スタジアムに到着してから、1時間くらいかけてようやく座席につきましたからね。最終的に6万5000人を超えるお客さんが入っていたとか。

 

「勝手に戦術カメラ」

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去年のW杯中継の戦術カメラのような縦視野で観戦。日産スタジアム、1階席は傾斜がゆるいので前後関係が見えにくいんですけど、2階は傾斜があって比較的見通しがいいんですよね。で、縦視野のほうが、同じ俯瞰でも選手のプレー感覚に近いので両チームの狙いがよりわかりやすい。巨大スタジアムのゴール裏に久々に来た中での楽しみを見つけました。

 

スターティングイレブンを見ると、シティコパ・アメリカ出場で今回のアジアツアーに不参加の選手を除くとほぼベストメンバーで臨んできてくれました。対するマリノスももちろんフルメンバー。さすがにコンディションはばらつきがありましたが、昨年はケガ上がりでフル稼働していない司令塔のデ・ブライネがキレキレでした。それにシーズン中ならではのフィットネスとぶれないプレーモデルのマリノスがぶつかります。

 

と、ここで「勝手に戦術カメラ」で、マリノスのプレーvsシティのプレーのぶつかり合いがいくつか撮れたのでご紹介。

 

 

マリノスのビルドアップはゴールキーパー(GK)から始まります。センターバック(CB)の2人が大きく開く。ここまでは他のJクラブもよくやっているんですが、その間を埋めるのがGK。めちゃめちゃ高い位置を取ってパスの組み立てに参加します。後述の理由でカウンターを受けやすいんですが、その際に出されるスルーパスへのカバーリングも、この高い位置から行います。

 

その前方にはボランチが2人と、サイドバック(SB)が2人。そしてもう少し前にトップ下がいます。GKとCBの3人がボールホルダーになるときに、前方にひし形になるように相手のプレスの間にポジションを取っていきます。このとき、誰がこの位置というのはそこまでは固定的ではなく、特に少し内側に位置取ることが多いSBを筆頭に、入れ替わり立ち替わりコースを作ってボールを回していきます(入れ替わりが多いことがカウンターのときの立て直しに時間がかかる理由です)。前進できないならGKもどんどん使いながら。 

 

そんなマリノスのボール回しに対して、コンディションがよくない割りに整然としたプレッシングで対抗するシティ。

 

 

このシーンを観てるとわかるんですが、シティの選手たちはマリノス選手と選手の間に立ってからプレッシングに行っているんですよね。どちらにも行けるポジションを取りながら、パスコースを消していっています。Jクラブのプレッシングでは、もう少し人あるいはボールへまっすぐ走るプレッシングが主だと思います。日本代表でもそうかもしれません。

 

両者のプレッシングが入った動画も撮れてたのでこちらへ。

 

 

(少なくともビルドアップの局面で)再現性を持ってパスコースを作るチームが高いレベルでいる中でのプレッシングはこうも進化するもんなんだと、生で観て改めて、トップレベルのサッカーのすごさを感じさせられました。DAZNでちょいちょい観てはいますが、こうも全体を視野に収めながら観ることはできませんからね。

 

「自分たちのプレーをするんだ」という強い意志

しかし。今回の試合は、そうやってボールを奪われてデ・ブライネに鬼スルーパスを通されまくって終わるマリノスじゃなかったのが、本当に面白かったんです。本当にうまいプレッシングで来られようとも、GKを使いながらあきらめずにパスコースに顔を次々と出しまくって前進していこうという強い意志がありました。

 

前述したように、比較的静的で守備に転じたときのリスクヘッジも考慮されているシティのビルドアップに比べて、基本ポジションはありながらもその位置と役割を入れ替わりながら、リスクを取って縦横無尽に走るマリノスの選手たち。1点を返したシーンはまさにその形が出ましたよね。

 

「パスを回す」とか、「走り負けない」とか、気持ちの統一はある上で、「こういう仕組みでサッカーをするんだ」という仕組みを構築して、試合にぶつけていくというのが、"グアルディオラ以降"のサッカーだと思ってるんですが、その本家のグアルディオラ監督が率いるシティと、その考えを日本で実践しているマリノスというクラブが、正面からぶつかり合っていたことに、本気で感動しました。

 

サッカーは面白い。これは僕が小学生のときに感じていた大前提があって、そこから変わることはないと思っていたんですが、改めて新しく「面白い!」と感じられたのは、プレーをやめてから初めてかもしれません。

 

「サッカーは面白い」でいいじゃないか

そうそう、今回はシティのユニフォームを着たファンの人がものすごく多かったんですよ。シティのチャントを歌い続け、ビッグバナーも掲げていたり。

 

Jリーグの特定クラブを応援しているわけでなくても、海外のクラブに熱量を持って応援している人たちがいるという、思い返せば当たり前の事実。他の趣味ジャンルでもありがちな分断ってここでもあるんですが、この日は関係ありませんでした。

 

プレミアリーグのチャンピオンクラブと、Jリーグで優勝争いをしているクラブが、お互いのサッカーをぶつけ合って面白いサッカーをしていました。それでいいじゃないですか。

 

シティのファンにとっては好きなクラブの初来日でお祭りですし、マリノスのサポーターにとっては第一線のクラブに挑戦するいい機会。ピッチ上でもスタンドでも、本当にそんな素敵な交流があったように僕は感じました。

 

こんな試合を来シーズン以降も観たいし、自分も海外で観てみたい。そう思いました。

 

就職するときに「休みをつくってヨーロッパへサッカー観戦しに行くぞ」と思っていたのですが、いつのまにかアイドルヲタクとしての費用に変わって行きましたからね(苦笑)。どこかで針をこちらに戻してもいいのかもしれません。

 

 

自分の中のサッカーが好きな気持ちに改めて気づかされた、梅雨明けの横浜でした。

 

 

 

“遊び”と次に観たい人。 - 『今夜、あの橋の下で。』

久しぶりにコント劇を観に行ってきました。SKE48大人のカフェのコラボ公演『今夜、あの橋の下で。』です。初日の夜と、楽日の昼の2公演を観に行ってきました。


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SKE48ブラウザゲーム、『Passion for you』のリクエスト企画で上位5名が出演できる公演で、同じくアイアが提供しているHKT48でも同様のコラボがあったところを、今回はSKEがという公演でした。

 

昔の彼女と10年ぶりに再開して、「また“あの橋”で会おう」と告げられて別れる。しかし、“あの橋”ってどこだろう? 

 

という“あの橋”を巡るストーリーを軸に、コントをたくさん挟んでいくオムニバス形式のコント劇。スポンサーがアイアで、本の細かいところも今回出演した、竹内彩姫さん・白井友紀乃さん・斉藤真木子さん・松本慈子さん・惣田紗莉渚さんのそれぞれに合わせたり、SKE48のネタを細かく仕込んでいたり、非常にサービスのよい公演でした。 

 

サインボール投げ、物販登場、お見送り、チェキ抽選など、僕らヲタク側にもサービスがたくさんあって、ヲタクとしての満足度も高い現場だったんじゃないでしょうか。HKT公演を観に行った方の評判は聞いていたのですが、まさにその通りでしたね。

 

HKT公演も映像化されてないんですが、今回も権利的に映像化できる気があまりしない要素がもりだくさんなので、その意味でも来てよかったです。HKTのように地元凱旋の名古屋公演も視野にあるようなので、今回観に行けなかった名古屋のヲタクもその時はぜひ行ってみるといいんじゃないかと!

 

そうそう、HKTのときに聞いていた話と違う点があって、アドリブがSKEメンバーは少ないみたいだということ。真面目か!って思いました(笑)。

 

アドリブってすればいいってもんでもないので(たとえばHKTではやりすぎって話もあったみたいです)、それでどうってことではないんですけど、そこもSKE48らしいなと感じました。

 

そんな中で気になったのは、これまでタイミングが合わずガッツリのステージは観たことがなかった、9期生の白井友紀乃さん。

 

声の出し方もいいし、思い切りも若い加入期のメンバーにしてはとてもいい(スクールなどのプレキャリアはある)ので、見ていて気持ちよかったです。

 

SKE劇場はしばらく行かないかもなぁと思ったいたのですが、彼女が公演出るようになれば『手つな』あたりを観に行ってみようかしら、という気分にはなってきました。

 

観に行けるかしら。

 

 

 

ポストアイドルキャリアのライン設定。 - 2019.07.26. 松村香織x佐倉絆x吉田豪トークショー

この1週間は松村香織さんトークショーウィーク、ということで締めは一番ライン責めが強そうな2人とのロフトプラスワンでした。

 

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松村さんのフラットさとローディフェンス

お互いのファンだとご存じの方も多いと思いますが、AV女優の佐倉絆さんと松村さんは、あっとほーむかふぇ時代のメイド仲間。もともとセクシー路線で活躍したく、アイドルグループSIRを経てAV女優になりました。松村さんがSKE48で活躍中からちょいちょいSNSなどに登場しています。このあたりの付き合いのフラットさは松村さんの人柄です。

 

AV女優になる前から下ネタが大好きだったという佐倉さんがトークをリードするので、基本はどんどん下世話なネタが飛ぶわけですよ。佐倉さんの2人への公開差し入れが大人のおもちゃなわけですし(笑)。それにどのさじ加減で入っていくのかに困っていた松村さんが面白かったです。

 

下世話トークは話していいもの?

以前出演したトーク番組では、いわゆる「ガチ恋」はあんまりいないから大丈夫と言っていた記憶ですが、最近のトークショーでは結婚関連や下世話な意外とガチ恋的な話への拒否反応があるという話も聞きます。

 

もしかしたら、グループ所属自体には下世話なネタもOKなキャラづくりをしていたから大丈夫だという部分もあったのかもしれません。

 

ただ、今日は佐倉さんの度重なるエロトークの釣り針には引っ掛からなかったですね。……いや、ちょっとくらいは引っ掛かってたかしら(笑)。

 

ガチ恋かどうか」じゃない

別に推しに対して「ガチで恋」をしていなくても、グループアイドルの空間に対して“色のない世界”を意識下か無意識下に求める人は多いと思います。当時から下ネタキャラだった佐倉さんが、SIR時代のファンはだいぶ少なくなったと語っていたのが説得力ありますよね。

 

月曜日はプロレスラーに転向した伊藤麻希さん、金曜日はAV女優に転向した佐倉絆さんとのトークショーを通して、異端キャラとしてグループ時代にエッジが効いていたとしても、そのままファン層を引き継げるものでもないのだなと。

 

僕もやっぱり、「歌って踊るアイドル」は好きなので、どこまでついていけるかは不安なところではあるんですね。それなしでの物販トークも得意ではないですし。『どこまでもついていく』なんてとても言えません(笑)。

 

 

かおたん自身のファンマーケティングはどうなっていくのかなと思ったし、自分もどうなっていくのかな、なんて他人ごとっぽく感じた1週間でした。

 

 

「チコちゃんに叱られる!」 チコっとボイスチェンジャー

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