2019.04.12.Fri.
卒業する推しのことについて考えていたり、ヲタクとしての行き先について悶々としていながらも、AKB劇場のパジャマドライブ公演には当たりやすいのでありがたいものです。
そこには、成長の歩を確かに進めている研究生がいるんですもの。
観ていてそれがワクワクするのが末っ子の末永祐月さん。半年前にはまだ笑顔も動きも硬そうだったのに、今では笑顔がキラキラし始めています。
同じドラフト3期生の年上メンバーは、魅せ方の試行錯誤が1つ形になりそうなところが見えてきていたり。
佐藤詩識さんは、半年前よりもかなり印象に残るようになってきていて。動きのていねいさの細かさよりも、とにかく楽しく見せてくれます。「わたし、楽しいよ。みんなも楽しんでね!」と言わんばかりに。
このスタイルを観たときに、ある意味で僕がSKEで観ていたときに感じながらできた「こういうアイドルダンスが好き」の理想形に近いのかもしれないなって思いました。
とにかく楽しませようと身体いっぱいに表現してくれるスタイルの子は観ていて気持ちいいですからね(前回のテーマにしていた吉橋“ゆず恋”柚花さんとの目線が合う時間も増やしながら)。
ドラフト3期生だけではなく、16期生の子たちにも更に確かな成長を感じられるのもこの公演の楽しみです。
細やかに研究生随一の表現力を魅せてくれる黒須遥香さん、年齢を重ねて落ち着きと深みも出しつつある道枝咲さん、先輩としての自覚が芽生えて試行錯誤しながら引っ張っていこうとする佐藤美波さん、末っ子として無邪気に振る舞っていた頃からトークでの回収役もこなすように成長した播磨七海さん。
この子たちが公演を引っ張っていこうとする姿がとても頼もしいんです。
ドラフト3期生の成長とパフォーマンスにうれしさを感じながら、引っ張っていってくれる16期生の頼もしさに素敵さを感じて「素敵な公演だったな」と思っていた矢先。
「私から報告があります!」
と元気に飛び出してきた播磨ちゃん。
「研究生の活動を辞退させていただきます」
……。
卒業についていろいろと考えてしまっていたことが吹き飛んだ矢先に、目を覚まさせられる発表に立ち会ってしまいました。
僕だけではなく、客席も、メンバーも混乱する劇場内。なにせ、研究生の劇場での辞退発表は16期生もドラフト3期生も(おそらく)未体験なのです。
そんななか、さとみな(佐藤美波さん)が叫びました。
「はい! お見送りだよ!!」
明るく振る舞おうとするその言葉に、まだ完全に切り換えはできていないメンバーたちですが、その言葉が1つ気づくためのきっかけにはなったようで。
この声掛けにカリスマ性がある効果があるかどうかが重要なのではなくて、さとみながここでこういう声掛けをできるって言うことがとても大事なんだと思います。
播磨ちゃんにとってもそこは同じで。
まだ若いのだし、身体的にも成長してきたし、もう2年くらいやってもらえないのだろうか…。
と言っても、止めることなどできるわけもなく、お見送りでは最後までよろしくと声掛けるのが精いっぱい。「ありがとう!」と元気な声で返ってきました。
アイドルヲタクをやっていると、避けられない卒業発表。そこにはいろんな事情があります。
その発表の場と、卒業の最後の場、そこは大事にしていきたいなって改めて思いました。その事情があって、そこに立ち会わせてもらえないケースだってあるのだから。
ただ、そのありがたみをひしひしと感じさせてくれるのはいいのだけど、ここまでタイミングを詰めなくてもいいじゃないのよ、神様…。。