選抜総選挙の前って、意外とちゃんとコンサートやってるんですよ。
こんばんは。いときんです。行ってきました、「AKB48スーパーフェスティバル」@日産スタジアム! 総選挙のことも書きたいことがいっぱいあるんですが、まずは第1部のコンサート(と会場)のことを。
●コンサートもやってるんです…!
今回、女性としては初の日産スタジアムコンサート開催。世間では選抜総選挙の開票イベントのことばかりが注目されますし、テレビやYouTubeで中継されたのも開票イベントからです。だけど、今年は「AKB48スーパーフェスティバル」と銘打って、意外とがっつりコンサートやってるんです。開演が15時で、コンサートが終了したのがだいたい17時半くらい。そこから21時過ぎまで総選挙開票イベントをやっていたので、合計6時間強、まさにお祭りをやっていたわけです。去年まではおまけのようなシングル曲披露があっただけですから、ストイックなイベントという空気は薄れていましたね。野外フェスのノリで参加することができました。
●セットリストに沿って。
M00 overture
M01 AKBフェスティバル(全員)
M02 ヘビーローテーション(全員)
M03 フライングゲット(全員)
M04 ギンガムチェック(全員)
M05 会いたかった(全員)
ここのお祭り感半端なかったですねー。乗っけから『AKBフェスティバル』というお祭り曲。そしてヘビロテ→フラゲ→ギンガム→会いたかったで盛り上げは最高潮。メンバーの衣装はリオのカーニバルを意識した作りで、頭に大きな羽根をつけてましたね。
MC 全員 (小谷里歩のすべらない話、小笠原茉由の総監督モノマネ、松井珠理奈ダジャレなど)
ここでりぽぽやまーちゅんが振られるあたりが、AKBの選抜メンバーにもだいぶ認識されている証拠なのではと。個人的には僕の正面にいた須田亜香里さんが元気よく手をあげていたのでそれに気づいてほしいところではあったのですが…(苦笑)。
M06 スキ! スキ! スキップ!(HKT48選抜)
M07 お願いバレンティヌ(HKT48全員)
M08 初恋バタフライ(HKT48全員)
M09 オーマイガー!(NMB48選抜)
M11 北川謙二(NMB48 全員)
M12 1!2!3!4! ヨロシク!(SKE48 3チーム+大脇・山田)
M13 バンザイVenus(SKE48 3チーム+大脇・山田)
M15 Everyday、カチューシャ(AKB48 選抜)
M16 真夏のSounds good !(AKB48正規メンバー)
M17 ポニーテールとシュシュ(AKB48全員)
ここでは姉妹グループを含めたグループ曲で、AKB単推し以外の人もヒートアップする構成に。僕はメインステージの近くという神席だったため、姉妹グループのパフォーマンスはモニターでしか見られないという逆の残念さ。日産スタジアムの広さを実感しました。
M18 ヘビーローテーション(48G研究生全員 武道館で披露できなかった分)
MC 研究生(内山奈月の憲法暗唱披露、中野麗来のモノマネなど)
武道館では最後の歯切れが少しだけ悪かったので、ここに盛り込めたのは研究生子たちにとってすごくよかったんじゃないかなと思ってます。それにしても中野麗来ちゃんが7万人の前で「北京原人のモノマネ」をやったのはびっくりしました(笑)。みぃちゃんとかおたんもすぐにフォローに回ってましたね。
M19 転がる石になれ(チームK兼任含む)
M20 チームB推し(チームB兼任含む)
M21 Pioneer(チームA兼任含む)
M22 天国野郎(SKENMBHKT一部)
M25 純愛のクレッシェンド(高橋みなみ、梅田彩佳、山本彩)
M26 真夏のクリスマスローズ(篠田麻里子、横山由依、北原里英、高城亜樹+AKB研)
M27 愛しきナターシャ(指原莉乃、峯岸みなみ、須田亜香里)
M29 パジャマドライブ(渡辺麻友、島崎遥香、田島芽瑠+各グループ研究生)
M30 泣きながら微笑んで(大島優子)
M31 ハステとワステ(BKA48)
ここからはチーム曲からのユニット曲。この構成があることでコンサートっぽくなりますね。劇場公演の曲こそがAKBの魂ですから。ただ、僕の周囲は最前センターの隣のブロックにも関わらず、イマイチついていけてない感が出てました。僕はこれまた見えなかったんですが、『天国野郎』のお祭り感には僕も飛び込みたいくらいでしたし、ナターシャにてもでもにパジャマドライブなんて、ユニット曲の人気曲で、選抜メンバーがやってるのにも関わらず、ついていけない感。AKB人気の実態って、このへんにあるのだなぁと感じさせられました。あ、天空にいた大島優子さんを見上げながらの『泣きながら微笑んで』には大島優子の偉大さを感じずにいられませんでしたね。
MC BKA48(田原総一朗がモニターに登場)
M33 美しい稲妻(SKE48選抜)
M34 君のことが好きやけん(HKT48)
M35 1%(板野友美)
M36 バラの果実(アンダーガールズ)
M37 ファーストラビット(AKB48)
M38 少女たちよ(全員)
M39 ひこうき雲(全員)
M40 さよならクロール(全員)
ここからは姉妹グループ、板野さんの新曲披露(我がSKEはこれが本邦初披露だったにも関わらず、モニターすらよく見えなかったorz)からのAKB名義の新曲とコンサートでの盛り上がり曲を織り交ぜての終演です。『バラの果実』はんんん茉夏の美しさが際立ってましたね。端っこのポジションにいるのがもったいない。
M41 スカート、ひらり(卒業生:平嶋夏海、小原春香、佐藤由加理、浦野一美、大堀恵)
そして、最後のおまけのこれですよ。もともとは「雨が降ったら歌う選抜」だったらしいんですが、このベテランメンバーでの伝統曲『スカート、ひらり』が観れたのはものすごくレアでした。なっちゃんは歌がめちゃめちゃうまくなってたし、シンディーの歌はうまくなってたけどスカひらにまったく合わないし、めーたんはこの曲で色気出すなよと言いたい(笑)。でも、楽しかったし、卒業生の実力を改めてしれたのでよし!
●お祭り感重視のセットリスト
他のコンサートでやっているような凝った構成や企画は今回はやりませんでした。人気曲をとにかく押し出して、姉妹グループのシングル曲や人気メンバーのユニット曲を挟んで、最後にもさらに怒涛のシングル曲で終わる、そんな単純な構成。でもそれが、今回の野外での7万人を集めた巨大イベントとしては大正解だったように思います。とにかく”ジャージャー”(ヲタクが曲中に挟む合いの手的なアレ)できる選曲は楽しかったですね。
(戸賀崎智信総支配人のぐぐたすより。僕は最前ブロック後方のやや上手よりにいました)
●「参加者」より「お客さん」が多いことがいつも以上に感じられた空間。
先にも少し述べましたが、お客さんの盛り上がりにはかなりバラつきがありました。AKBのヒット曲では楽しそうにしてるんですが、姉妹グループや劇場公演曲になるとついていけてない感が強めに出てきます。これは「劇場でのお作法」を知らない人が7万人の中にかなり増えていることが要因のひとつにあるような気がしています。AKBというかアイドルというか、距離感の近いライブなら基本的に観客は「お客さん」ではなくて「参加者」なんですよね。その空間を作っていく意識をその空間自体に求められるわけです。ただ、ある程度人気が出てきたアーティストやグループなら「お客さん」が増えてくるのは仕方がないことです。「お客さん」自体をdisることは僕もしたくないです(サッカー界隈でもこの手の議論はよくあるんですよね…)。
●席を立って問題なのは指原1位が決まった瞬間じゃない。
残念だったのは、総選挙開票イベントでも「お客さん」的な行為が目についたんですよね…。それはテレビやらで言われている「指原1位が決まった瞬間に席を立つ人がたくさんいたこと」ではありません。たぶんあそこで席を立った人たちは新幹線の時間等もあったのでしょう。首都圏から出ている新幹線の最終便に乗るには21時ごろには席を立たないと間に合わないでしょうから。そこではなくて、アンダーガールズやネクストガールズ、フューチャーガールズの子たちの順位が発表された瞬間に平気そうに立ち上がって行った人たちが最前ブロックにたくさんいたのです。テレビには映らないメンバーかもしれない。一般の人気はないかもしれない。でも、彼女たちはこのランクインに人生を賭けているんですよ。そんな彼女たちを目の前にして(少なくともあの7万人の中では選ばれし数百人ですよ)、平然と、そして涙していた僕の視界を遮ったその横柄な態度にはがっかりしてしまいましたよね…。
●サッカーや野球のように「応援ゾーン」みたいなのできないのかな…。
コンサートって、昔からだいたい全席ランダムですよね。でも、AKBやももクロのようにコンサートというより「観戦」に近くなってきているコンテンツに対しては、サカーや野球のように、コンテンツを観るスタンスによって座席を配分できないもんですかね…。今まではそれはいらないと思っていましたが、選抜総選挙というストイックな想いの入ってしまうイベントを前にすると、スタジアムのようなデカい箱では振り分けが必要な気がしました。このへんはしばらく僕の中の(勝手な)課題になりそうです。
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