なるほどこれが青春高校3年C組か!
2019.09.07.Sat.
青春高校3年C組 放課後公演
@テレビ東京本社スタジオ
噂には聞いてたのですが、ようやく秋口になって初めて公演に来てみました。
ようやく、とは言うものの夕方にやっている帯番組はまったく観ておらず、前情報はアイドル部の新曲がいいことと何人かかわいい子がいること、ドラフト会議オーディションに参加している子がいたり、出身の子がHKT5期生に加入していることくらい。
そんな感じでライブアイドルの定期公演にふらっとやってきたくらいのノリでしたが、これがいい意味で裏切られました。
まず、歌唱披露だけじゃないんですよね(そこからかよ)。トークやコントも複合的に観せてくれるので、見え方が一面的ではなくいろんな角度から生徒の人となりを見ることができます。今回は豊洲PITで行われたワンマンライブのあとだったこともあって、エピソードが豊富だったのがよりトークを楽しめたように感じました。
そして一番なのが、かわいかったりかっこよかったり、いわゆる見た目や振る舞いが“陽キャ”寄りの子だけでなく、普通の子もたくさん同じ空間にいていっしょに公演をやってるんですよね。
話すこと自体が得意でなさそうな子もいたりするなかで、ダンス&ボーカル部として踊っていたり、トークでもその子らしさを活かして笑いどころをつくっていたりしていて。
マンガやアニメではありそうな理想のクラス、がコンセプトだとどこかで読みましたが、それってこういうことなんだろうなとそこで気づかされました。
「スクールカースト」という言葉がすっかり定着しています。もはやそういうクラス内分断は「あってもいいんだよ」という許容の面もあったかと思いますが、分断は絶対越えられない無理ゲー、もっと言うと「クラス一丸なんてなかっただろバカじゃないの」みたいな空気も同時に形成して言っているようにも感じています。
そうして忘れていた「こういうクラス、やっぱりあるといいよね」を青春高校3年C組放課後公演が思い出させてくれるんですよね。
たぶん、番組だけを観ていたらこうは思わなかったでしょう。
番組収録だけだと、その時間だけ演者であればいいかもしれません。毎日の公演をやっていく中で、ステージの練習を自主性に任せていくと、否が応でもコミュニケーションを積極的に取らなくてはいけないわけです。そして、エピソードトークを多用するとそのコミュニケーション自体が客を巻き込む作用も生まれてくるわけで。
一方で来ているお客さんの6〜7割くらいの雰囲気はアイドル現場に来るおじさん、というのがなんだか不思議な気分ではありました。最前に座れる親子連れだったり、若そうな女性もいたりしたので、またまんまそれとも言いがたくはあるんですけどね。
これって、AKBの劇場フォーマットが生んだ、演者側の日常との境界線をぼやかす手法なんですよね。これを演者側をアイドル、あるいは芸能人になりたい人以外の子も混ぜることによってより「理想のクラス」感が出ているんだと思います。
このセパレートされていたものをごちゃまぜにして化学反応を促すという手法、改めて考えてみるとプロデュースに加わっている秋元康さんらしいなと思うのですよ。放送も公演も割りと観ていて現場とのコミュニケーションもよく取っているそうです。今のAKBは歴史を積み重ねて企画の方向性が規定されてきたので、クリエイターとしてよりこちらに比重を置くのも納得してしまいました。
最後に、言うて僕もアイドルヲタクであることからは逃げられないな、と感じた1曲をご紹介します。
青春のスピード/青春高校アイドル部 選抜【青春高校3年C組】
頓知気さきなちゃん…!!
※3Cファンのみなさん、間違いがありましたらどうか教えてくださるとうれしいです。m(_ _)m
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