先日、PLANETSチャンネルに定期的に出演させていだいている『48ジャーナル』でもお話した、アルバム『ここがロドスだ、ここで跳べ!』に新しく収録された曲について。放送では時間等の都合で自分の感想がすべてお伝えできなかったので、せっかくならとEvernoteにメモってたものを放出してみます。
ぶっちゃけ、「アルバムとか出しても買わない方がかっこいい。どうせ誰も聴かないだろ」みたいな空気、自分としてはかっこよくないなぁと思ってます。せっかくメンバーが参加してる曲ですので、聴くだけ聴きたいとは思うんです。なんか義務感に近くなってるところもありますけれど(笑)。
dis気味になってしまったニコ生よりはもうちょっと踏み込んだ感想にはなってると思います。楽曲派の方的には面白いところもあるんじゃないか(「ファッション楽曲派」より)とも思うアルバムではあると思いますので、よかったら聴いてみてくださいね。
流されるラインに乗って行くのは楽だけど「便利な人」になりたくない、という曲。やすすあるある、2番の歌詞がよい。「Forever 夢の入口で 頑張るんじゃない それは言い訳 頑張った後で ようやく何かが見えてくるよ 手がかり」兼任にエースポジが取られ、それに甘んじてこなすだけじゃなく、もっと踏み出せ、ってことかな?へなちょこサポート チーム8既存のAKBとは独立して、先輩がいない中で頑張る新人たちが励まし合う歌詞。成長してきたとは言えまだまだいい意味で幼さの残るメンバーとその集団にぴったりのかわいい歌詞。彼女 宮脇咲良夢を目指して出た地元に帰ってきた歌詞。成長を誓った親友に黙って帰ってきて、また励まされて前へ出ていく歌詞。同郷のゆきりんのソロ曲もそうだけど、鹿児島には「田舎から出てくる」っていうイメージがあるのかな。パフォーマンスには攻めるステップを踏める(踏もうとする)スタイル(チームK的な意気込みを持ってる?)の子たちが集められている。吐息も入れてくるような歌い方で、ラブホテルで快楽に溺れようという歌をこのメンバーに歌わせる意図はよくわかんない純情ソーダ水 渡辺麻友リクアワ最終日昼公演での初披露を映画館で観た。あまりリハできてなかったのか、常にインカムを気にしてBメロで音がブレるなど、久々にド緊張してたまゆゆを観た。爽やかなソーダ水の炭酸を「大人のもの」と捉える古風なアイドルスタイルの曲、よく言えばまゆゆの絶対的な安定感が見える。悪く言っちゃえば、食傷気味かな。自らが総選挙で「守る」といったように保守派アイドルの曲ではある。愛と悲しみの時差 山本彩かっこよく彼と別れるつもりが実はかなり傷口を見ないふりをしていたことに気づく歌。アラサー女子的な? 90年代にこんなロック曲あった気がする。誰が歌ってたっけな? さや姉はもう何を歌ってもかっこいいレベルにまで行ってる気がする。中学生や高校生前半の若手推され組が選抜。世の中の仕組みすべてがかったるくなるいわゆる中二病曲。ただ、それだけで終わらないのは、「君たちはまだ若い、ここからもう1回さらに踏み出して超選抜までやってこい」っていうメッセージかな? 途中の数字の詰め込みも含めて、早いBPMで歌詞を詰め込んでいるのは「もっと速く走れ!」という臨場感なのかも。こじはるにぴったりなおしゃれポップス。90年代前半の香り。僕は世代じゃないがシブヤ系の匂いもするのかな? 映画を一緒によく見てた彼のことをDVDで見て思い出しながら、強がってみたけどやっぱり寂しいのよ私、というなんというかプライドが高くておしゃれ女子の強がりがおしゃれな音に乗って非常にこじはるらしい。Oh! Baby! チームAリズミカルなギターが心地よく、間に挟まる「Baby!」が気持ちいいポップス。E-girlsが歌ってても違和感なさそう。そんなさわやかな曲でありながら、異性の友達に「泊まりなよ、何もしないからさ」って下心まる出しの歌詞であるwタイトルの寓話の通り、「今のAKBは落ち目だけど、グダグダ言わずにここで跳んでみろ!」という秋元康のもどかしさからの爆発のメッセージが感じられる。ただ、ロックな歌詞の割りには非常にポップなアレンジ。AKBがひたすらロックにいく時代ではなくなっていることを象徴したいのかもと感じた。日常になじむ中で爪痕を残したいという。これが表題曲で、今アイドル界でも流行りの90年代ポップスへの回帰しているような曲が多いのは、そういう象徴なのかもしれない。映画館でポップな音の中で楽しそうに踊るメンバーたちを見てなおそう思った。また、おそらくメンバーを選んだのは、現場のマネージャークラスに近い人間の声が反映されているんじゃないかと思う。グループ若手の絶対エースは少なく、その少し脇や後ろ、または最近「現場の声」でセンターに据え置かれたばかりの子。おそらくゆいりーやあやなんの抜擢はそれじゃないかな。秋元康もそういった突き上げを望んでるはず。もともとエース候補だったりで推されていたけどまだ伸びきってない子、現場の個性派としてのし上がってきた子たちが選抜されている曲。「新しい生徒会を作る」というテーマ。運営側は、今こういう子たちに新しい48グループの色を作っていってほしいと願っているのではないか。To goで チームBアルバイトとお客様の恋はダメ、という曲。すごくざっくりと言うと「ワンチャン、ノーチャン!」っていう曲(笑)。なぜこの曲がチームBなのか、まゆゆがセンターだからかな?切ないリプライ 指原莉乃赤いピンヒールとプロフェッサー 松井珠理奈リクアワ5日目昼での披露を観た。これはたまにあるやすすの珠理奈ガチ恋ソングの一番露骨かもしれない曲。教授とのイケナイ恋を煽ってる。この手のダンス曲、いくつかSKEでもやってるけど、リクアワでの披露はそこそこよかったのでは。よわむしけむし 柏木由紀窓の外の景色を見ながら、弱い自分にエールを送る歌詞。歌詞の中身は少し違うけれど、森高千里の『雨』を思い出した。さくらたんのソロと通ずるところがある。地方出身の子に歌わせるの本当に好きだなぁ。涙は後回し チーム4前回のチーム坂に引き続き、疾走感のある曲。今回はバスにたとえて別れと踏み出しがテーマ。最近AKB本体がやらなくなった青春ソングでもある。やはり青春のアイドルを継承しているのはチーム4か。All of you 高橋みなみJane Doeとか愛しさのアクセルに比べると印象に残りにくい作り方になっているような気がする…。たかみなの曲にしては意外と流して聴いてしまいがちかも…。ぱるるもゆいはんも声の伸びが聴いていて気持ちいい! (テクノロジーの賜物?w) 「友達に戻れるなら」という曲だけど、事実だけ拾い上げると「ただいっしょに駅まで歩いただけ」というやすすメソッド! 超切なくて切ないのに行為はさえてしてないってやつ。2人の声の伸びが軽やかなメロディーに乗り、ギターやピアノをわかりやすく使ったアレンジは乗りやすい名曲。移籍・兼任メンバーのうち、中堅以上+柴田や高城が中心のチョイス。『希望的リフレイン』に入っている『歌いたい』と意図は近い。ベタベタに泥臭い曲を歌わせているので嫌悪感を抱く人もいるでしょうねー。『歌いたい』は映像が光を差し込んだ(逆の感じもあるだろうけど)と思うけど、音だけ聴いてるとその逃げ道がないような気もするなー。
ここがロドスだ、ここで跳べ! (Type A)【初回限定盤】(多売特典なし)
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ここがロドスだ、ここで跳べ! (Type B)(多売特典なし)
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