2013年度のAKB48の選抜総選挙の概要が発表されました。
【AKB48 32ndシングル 選抜総選挙 開催決定の御案内】,AKB48 Official Blog 〜1830mから~ powered by アメブロ
【追記】AKB48 32ndシングル 選抜総選挙 開催決定の御案内 AKB48 Official Blog 〜1830mから~ powered by アメブロ
僕はこの内容にちょっとばかり文句を言いたいので、自分の頭の整理とともに書きだしてみます。
※2013.03.27 被選挙権を持つメンバーの追加と、日産スタジアムでの開票について触れた部分を追加を行いました。
- まずは昨年の総選挙との違いを整理しましょう。
去年の選抜総選挙の概要はこちら。
【AKB48 27thシングル 選抜総選挙 概要更新につきまして】AKB48 Official Blog 〜1830mから~ powered by アメブロ
- 立候補制
昨年までは国内の48グループに所属していれば自動的に立候補という扱いになっていましたが、今年はあくまで立候補という扱いになりました。これについては後述する別の特徴と合わせて語られるべき点でしょうね。
- 海外移籍組も立候補可能
昨年夏の東京ドーム公演初日で発表された組閣で、高城亜樹・仲川遥香がインドネシアのJKT48へ、鈴木まりや・宮澤佐江の2人が中国のSNH48へ移籍しました。あくまでも「留学」という立場(未だに4人のプロフィール写真はAKB48劇場に飾られている)でありながらも国内のグループに籍は置いていないので、昨年までのレギュレーションならば参加はできないはずでした。ただ、それぞれの推しのヲタの方(特に宮澤佐江さん推し)はどうにかして総選挙に出させてほしいみたいな話をちらほら聞いてたので、その意見に応える形になったのでしょう。特に昨年までランクイン経験がなかった鈴木まりやさんが、上海に移籍したことで票がどう動くのかが見どころです。
- 卒業・辞退メンバー(一部)も立候補可能
一番大きな違いはここですよね。今までは卒業してしまったメンバーは立候補できませんでした。ただ、グループを離れた理由にもメンバーそれぞれの理由があって、自ら離脱を志願した子もいれば、SDN48のように解散を余儀なくされてしまったメンバーもいます。これはそうしたメンバーやそのファンへの配慮と言ったところでしょうかね。
ただし、「4年以上在籍したメンバー」という制限があるので、かなり人数は絞られます。どの時点での「4年」なのかは概要を見る限りわかりませんが、仮に「立候補期間最終日時点で4年」とすると、自分で調べた限りでは、以下のメンバーが被選挙権を持つはず。
・大堀恵(AKB2期生:初代チームK→SDN48、現在ソロ活動中)
・野呂佳代(AKB2期生:初代チームK→SDN48、現在ソロ活動中)
・佐藤由加理(AKB1期生:初代チームA→SDN48、現在ソロ活動中)
・浦野一美(AKB1期生:初代チームA→初代チームB→SDN48、渡り廊下走り隊7暫定メンバー)
・小原春香(AKB5期生:初代チームB→SDN48、現在ソロ活動中)
・奥真奈美(AKB2期生:初代チームK→柏木チームB、芸能活動を辞退)
・小野恵令奈(AKB2期生:初代チームK→秋元チームK、卒業後にいったん芸能活動を辞退。現在はソロ活動中)
・平嶋夏海(AKB1期生:初代チームA→初代チームB→柏木チームB/渡り廊下走り隊→渡り廊下走り隊7。現在はソロ活動中)
・米沢瑠美(AKB3期生:初代チームB→秋元チームK、現在ソロ活動中)
・前田敦子(AKB1期生:初代チームA→高橋チームA、現在ソロ活動中)
・佐藤夏希(AKB2期生:初代チームK→柏木チームB、芸能活動を辞退)
・増田有華(AKB2期生:初代チームK→柏木チームB、現在ソロ活動中)
・平田璃香子(SKE1期生:チームS、現在ソロ活動中)
「4年以上在籍」となるとかなり最近までAKBに所属していたメンバーに絞られるので、これだけになりますね。あれだけ華々しく卒業した前田さんや、現在芸能活動をしていない佐藤夏希さんの立候補は考えにくい。他のメンバーについてはソーシャルメディアを持っていて、ファンからの猛烈な後押しがあれば立候補する可能性は十分にあるんじゃないでしょうか。特に先日結婚したばかりの大堀恵さんの動向が注目です(笑)。
- 劇場盤シングルにも投票権が付与される
AKBファン以外からするとあまり変わらない部分ではありますが、ここはかなり投票数に影響が現れるはず。なぜかというと「劇場盤」というのは、個別にメンバーと握手するために予約購入する「握手券目当て」の色が濃いCDだからです。一般流通はしていなく、また握手会の会場は東京に限られているのもあって、「首都圏にアクセスしやすい、ガッツリお金をつぎ込んでるヲタ」が投票しやすくなるのです。昨年まではCDについては一般流通している「通常盤」のみに投票権があったので、そこはかなり変わる要素です。
- 開票イベントの会場は日産スタジアム
AKB48スーパーフェスティバル 開催決定のご案内,AKB48 Official Blog 〜1830mから~ powered by アメブロ
すでに「6月に日産スタジアムでAKB48フェスティバル開催予定!」と発表していたものの、ライブは短めで開票イベントをメインにするとは! 去年までは平日ではあったものの武道館でしたから、チケットの争奪戦は激しすぎました。今年はいくらか緩くなりそうです。ただ、外の会場なので、武道館ほど熱を共有できるかは未知数。そのあたりはサッカーファンとしてよく日産スタジアムに行くので難しさはよくわかっているつもりです。 同時期にももクロも日産スタジアムライブの開催を発表していますが、盛り上げ方をライブではなくAKBの一番の熱を帯びる総選挙に持っていったっていうチャレンジは怖いもの見たさ的な面白さが僕の中ではありますね。
- 僕が今年の総選挙が「つまらん!」と思ってしまう理由
まず大前提として、去年の前田敦子さん卒業をピークに、AKBの人気はよく言えば横ばい、悪く言えば下がっていると思います(48グループ全体で言えばまた違うかとは思いますがね)。これはシングルの売上を見るだけでもわかりますし、世の中が「AKBに飽きてる」感が漂い始めて久しい。コアなファンだけの満足度を高めると、やがて腐っていくのは組織の常。これを打破するのはインパクトがある総選挙というイベントしかないと思っていました。そういう選挙概要にはどうもなってないんですよね…。
立候補制とかナンセンスだし。
ドキュメンタリーでも順位をつけられるというプレッシャーが倒れるほどのものであるというのが周知の事実となった今、「あくまでも立候補制だよー」という風にしたかったんでしょうかね。いやいやいや、これまでのグループの流れからして、「立候補しない」という選択肢はありえないでしょう。「超選抜」と呼ばれる人気メンバーが「後輩に譲る」というならともかくもね。立候補制はあくまで他の特徴と合わせて話す点だとは思うんですが、ぶっちゃけ、その面では運営側の言い訳にしか聞こえないと思ってしまう。運営側の逃げの面が見え隠れします。「メンバーのガチ感」がAKBの売りなのに、運営側の逃げが感じられるのは運営側の炎上リスクですよ。
海外組を立候補させるなら、JKTもSNHも全員立候補させようよ。
あくまで国内のイベントであり、海外のグループとは権利の問題もあってか昨年は対象外となっていました。ただ、今年は国内メンバーの移籍したのもあって、もろもろの権利の調整を行なって(海外でもシングルを同時期に発売するなど)、「国内の総選挙」から「全世界的総選挙」とAKBが持つ面白い枠組みをアジアに広げる第一歩にするチャンスだったと思うのです。非常に残念です…。もっと冒険しようよ…。らしくない。。
劇場盤への投票権付与は、僕は反対派です
すでにSKEのリクエストアワーセットリストベスト50 2012(楽曲の総選挙)では、劇場盤シングルにも投票権が付与されていました。前年までは通常盤のみの投票権だったんですが、2012年からは変わったんですね。何が大きく変わったかというと、「広く支持されている曲」よりも「握手もたくさんしてガッツリ推しているメンバーの曲」の方が上位に来たんです。それはそれで順位が読めなくて面白くはあったんですけど、48グループの投票企画の醍醐味である「コアヲタとライトファンのせめぎあい」がなくなってしまったんですよね。例えばSKE48を代表する1曲であるはずの『1!2!3!4!ヨロシク!』がランク外だったのはそれを象徴する1コマだったと思います。今年の1月に行われたAKBのリクエストアワーは、『走れ!ペンギン』が1位になる一方でシングル曲の『上からマリコ』が3位になるなど、まだそのせめぎあいが見れたかなとは思うんですけど、それも通常盤に限定されたからだと思うんですよね…。
「恋愛解禁の上での立候補総選挙」をやる可能性を示唆してたのになぁ…。
ここでも書いたんですが( 秋元康と電通とAKBヲタに提案したい3つのこと(改) - 恋愛禁止条例撤廃論 )、「恋愛禁止解禁を明示した上での立候補制総選挙」をやってほしかったなぁ…。リンク先のリンク先の秋元康さんと宇多丸さんのラジオインタビューの書き起こしにもありますけど、秋元P本人はやる可能性を示唆してるんですよね。この案の発案者のコンバットRECさんは「恋愛解禁をするなら過去にそれで辞めていったメンバーも立候補できるようにさせないと報われないよね」と言ってましたけど、その後者だけ取ってもナンセンスでしょうと。SDN解散メンバーに以外に関しては「お前が自分で辞めたんだろ」と言われる怖さを考えたら、出るメリットは薄いですから。整合性が取れません。
世間へのインパクトが足りない。
いくつかの理由を挙げてますが、やはりこれに尽きます。これまでの4回は当初は企画の物珍しさで、昨年はAKB人気の追い風に乗って注目を集めましたが、人気も落ち着いてきたところ。総選挙の順位もあくまでメンバーとファンの間での内々の行事としてマンネリ化しそうです。そろそろ世間が驚いて総叩きするくらいの企画のインパクトを与えないといけない時期だと思ってたんですよ。例えは悪いですけど、峯岸みなみさんの丸刈り事件みたいな騒がれ方で、かつ人道的に大丈夫な企画がいいかな、と。それなら「恋愛禁止」はもともと「人道的にどうか」っていう部分でもあったので、そこからの解放は企画としてすごく面白いんじゃないかと思ってたところだったんですよね。でも、古い慣習に運営はビビった。「もっと冒険しましょうよ!」と言いたくてしょうがないです。
- ほのかな期待
ただ、あえて公式ブログでの発表にしたというのは、まだ何かあるんじゃないかと疑っています。これまで大きなイベントの発表は、劇場またはコンサート、握手会会場で、時にはメンバーも知らないサプライズとして行うのがAKBの流儀でした。例えば昨年なら総選挙の開催発表はさいたまスーパーアリーナでのライブの途中で発表されましたね。…とすると、追加のサプライズ発表がどこかで行われると勘ぐるのが48ヲタの性。僕的には立候補期間終了後の後出しジャンケンで「立候補の際には『恋愛禁止条例』に対するスタンスを政見放送で述べなさい」と武道館あたりで言い出したら面白いんじゃないかと思ってます。まったく持ってフェアじゃないですけどねw まあ、それくらいにして秋元さんが叩かれるくらいがちょうどいいんじゃないかと(秋元さん、スルースキルがんばってください。その点については応援してます)
とまあ、昨日日本代表戦を観ながら発表を知って、寝たあとにそれをつらつらまとめて見た次第です。また追加発表があったら追記しますね。
●昨年までの総選挙の映像はDVDで見れます
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・第4回総選挙