あくまでも観客席から

アイドルにかじりついた記録を残したい人のブログ。

MENU

「オレンジのバス」の、どんな色を見に行こう?

2020.04.10.Sat.
SKE48 アリーナコンサート in 日本ガイシホール 私の兆し、皆の兆し ~あかねまちゅりだ!~」

ゼスト公式リリース

2021.04.11.Sun.
松井珠理奈卒業コンサート 卒業だよ!全員集合!~Let’s Sing!~」
松井珠理奈卒業コンサート@日本ガイシホール ~珠理奈卒業で何かが起こる!?~」

ゼスト公式リリース

 

 高柳明音松井珠理奈という2020年時点でおそらく最も「SKE48」のイメージを背負っていたであろう2人の卒業コンサートを観てきた。3年ぶりの日本ガイシホールでのSKE48のコンサート。僕にとってはSKEのコンサートはやっぱりガイシホールだなと、帰ってきたと思える場所。ただ、笠寺駅ホーム~ホールまでの導線は拡げてほしいと毎回言いたくなる(笑)。

 

高柳さんのコンサートは、なるべく彼女が各期のメンバーと一緒にパフォーマンスをしながら彼女やチームKIIのヒストリーを追いかけていく祭りだった。KIIのメンバーと、そしてオタクといつもいっしょに盛り上げてきたちゅりさんらしいコンサート。たとえば7D2のメンバーとやった『ピーク』は座席的にも目の前で観られて楽しかった。彼女の歌ってきた楽曲の振り返りと、その曲に乗せた後輩へのメッセージが同居する。終了後のアーカイブ映像の実況YouTubeでもその想いはひしひしと伝わってくる。後輩推しにとってもエモいってやつになるわけだ。

 

現役メンバーへ託していくという意味では2日目の珠理奈さんのコンサートの昼・夜公演でも同じなのだけれども、「松井珠理奈」の視点はやはり違う。SKEになじみが深いわけではない『プラスティックの唇』や『君は僕だ』を期待する後輩メンバーに歌ってもらったり、DJ&ダンスパートでは火薬の演出とともに大きなビジョンを使ってダンスが得意なメンバーにスポットライトを当てていった。久しぶりに2011年~2014年くらいのAKB名義のグループ合同コンサートを観たような気分が同居する。「AKBとしてのSKE」という48グループのいびつさを背負い続けた彼女の背中を重く感じた。

 

……と、セットリストや細かい見どころについては、PLANETSさんのニコ生や自分のツイキャスでも追ってはみたのでここでは割愛(ツイキャスのグダグダは失礼しました…)。

 

僕が印象的だったのは、やっぱり1期生登場のパートになる。

 

しばらく集合している姿を観ていなかったチームSのレジェンドたち。特に、珠理奈さん・桑原みずきさん・中西優香さんの3人で演った『Glory days』は鳥肌が立った。ゾクゾクした。

 

「これがSKE48だ。忘れていたかもしれない」

 

とまで思いかけた。このパフォーマンスの後のMCでも話していたけれど、レッスンやリハーサルでバチバチ意見をぶつけ合いながらステージの完成度を高めていく。技術論という以上に精神論の領域ではある。8年も前に卒業したメンバーと、6年も前に卒業したメンバーとのユニットに「初代チームSのイズム」を体現したパフォーマンスを見せられると、仮にも現役メンバーをその後何年も観てきたオタク的には不思議な気分にはなる。だって、今のステージには"それ"はないのだもの。

 

ただし、「初代チームSのイズム」だけがSKEらしいものだ、と思うわけでもない。ただ、最初の軸としてあのパフォーマンススタイルがあったから、後輩のチームKIIのスタイルができてきたし、パフォーマンスよりも握手会やSNSで勝負するメンバーもでてきた。

 

もともとの1期生の「AKBを追いつけ追い越せ」に始まったダイナミックなパフォーマンスの「イズム」が強く打ち出されていたからこそ、グループ内でもカウンターが複数ラインで生まれていたし、オタク内議論も活発になって盛り上がることができていたんだと思う。

 

こうして歴史の積み重ねの中で拡張していった結果、SKEは昔に比べると比較的窮屈さはなくなってきた。これはこれでとても楽しい。カウンターパンチというものはエンジンをすり減らすものなので、かわいい子を、好きな子を存分に推していける今の環境はストレスは少ない。

 

それでも、思ってしまったのですよね。「パフォーマンスへの熱意をすり合わせて突き詰める」という、『Glory days』に感じたあの緊張感。僕はそれが観たい種類の人間だったんだなと。それぞれのメンバー、それぞれの楽曲披露で個々のメンバーの努力が足りないとは思わなかったのは、上述の放送でも語った通り。

 

ステージを去ったあとに珠理奈さんは『オレンジのバス』に「軌跡のバス」で「みんなみんな」で、「自由に色をつけていい」の歌詞を残していった。「"AKB"としてのSKE」、そして「初代チームS」のイズムを最後に見せた珠理奈さん。「チームS的でないもの」の拡張をコンサートでも体現してくれた高柳さん。どう考えてもSKE48のコミュニティと歴史を語る上でこの2人がSKE48の軸を作り上げてくれた2人が去ったコンサート。SKEが拡張されていく中での軸の存在がなくなるわけだ。

 

残ったメンバーがいるグループに、僕は今後、何を求めて全体コンサートに向かうのだろう。新しい「イズム」を運営やメンバーが作り、それを求めに観にいくのだろうか。そんなこともなく、僕が意識しきれてないだけで、すでに「イズム」は形を変えて根付いているのだろうか。はたまた、「イズム」なんてめんどくさいこと考えなくていいから、好きなメンバーからレスをもらいにいくだけなのだろうか。劇場より大きい箱だとそれも難しいけれども。

 

ブリージア席でありがたくメンバーを近くで拝んで手を振り合った楽しい気持ちを思い返しながら、こんなことをぐるぐる考えていた帰路の「居酒屋のぞみ」だった。

"ナンバトル"、こんな公演が観たかったんだ。ありがとう、W1N-C

という書き始めで筆を進めようと思っていたら、なんとNAMBATTLEのチームが継続することになったので、ホッとしている。もともとはバトルで勝ったチームだけが継続するような雰囲気(あくまで雰囲気!)だったので、チーム「W1N-C」の公演の感想を残して少しでも感謝の気持ちを置いておけたら、という気持ちだったのだ。まあ、せっかくなのであの熱かった公演を思い出しながら、記録として置いておきたいと思う。あの公演は本当に熱かった。

 

 

NAMBATTLEとは

今年の元日にいきなり現行の3チーム体制を解体して、くじ引きで7~8人の少人数のチームに再構成することを発表。加入してまだ半年の7期生の人数もバラバラなA~Fの6チームに分かれて、劇場公演や配信番組企画での審査員評点、ファン投票での結果をもとに順位を競い合い、最終的に3/6に開かれた決勝大会で1位を取ったチームが単独の劇場公演を実施する、という触れ込みだった。各チームの構成や最終結果は下のリンクから。

www.nmb48.com

 

だんだん前のめりになる「~舞」公演

当初は「テレビバラエティ的に用意された笑いで濁すんでしょ」なんて構えて見ていたところもあった自分はいたものの、リハーサル期間を通して漏れ伝わってくるメンバーの「ガチ」(懐かしい…!)に触れながら迎えた、各チームの劇場公演(「~舞~」と呼んでいた)1クール目にはそれぞれのチームのカラーが出ていてすっかり熱が移りつつあった。

 

そこでメールボックスに飛んできた、チームC「W1N-C」2クール目の公演の当選メールである。コロナ禍前以来の1年ぶりのNMB48劇場公演が、好きなメンバーが、思い切りステージにぶつかっていくこの時期に観られることは本当に幸せなことだと感じた。

 

「~舞~」公演は、本編8曲を共通課題曲として、アンコール3曲をチームごとに選択するセットリストになっている(このへんは公式よりエケペディアが詳しい)。本編からアンコールまで、どういうアレンジで、どういう配分で、どう魅せていくのか。比較もしやすいので「試されている」ことを各チームともよくも悪くも意識しているようだった。

 

劇場公演の3クールを通しての審査員だった、チーフダンスインストラクターのAKIRAさんが象徴していると思うのだけれど、NMBはダンスの共通スキルが価値観としてめちゃめちゃ強い。……と書いてはみるものの、僕もダンス経験者というわけではないのでその実はうまく説明はできない。ただ、素人の僕ですら、カウントに合わせた動きを揃える意識が強いことがくらいは見える。そこを「合わせにいく」ことと、「アイドルの公演としてどれだけ個性を出せるか、盛り上げられるか」のバランスにどのチームも試行錯誤しているように感じた。

 

おそらく、僕が劇場で観たW1N-Cの2クール目公演は、それが絶妙なバランスで成り立っていたように思う。そんな公演に、生観覧で立ち会えたのは本当に幸せだ。

 

あの「ウッホ」は忘れられない

 

W1N-Cのメンバーは、ビジュアルも性格も振る舞いもそれぞれの方向でエッジが立っている子が多くて、「これまとまるんかな」と思ったものだけれど、リーダーの出口結菜さんの『ステージに対して全部出し切る!』の旗のもとに意思統一されるカラーだった。

 

2クール目の公演では、その熱量のピークがアンコールの最後の最後『ウッホウッホホ』に持ってくるようになっていて、僕はあのお祭り感が本当に忘れられない。あの公演に入場していたお客さんもW1N-Cのメンバー推しが多かったのだろうか、これだけ熱く盛り上げてくれるステージのメンバーにこちらも応えたい、そんな声が聞こえるような気すらした。声は出せないのに。

 

メンバーとステージが一体になった歌と手拍子の盛り上がりには、1席空けて声を出せずに座っている劇場であることをすっかり忘れてしまっていた。義務的にあるいは打算的にペンライトやコールを出していたこともあった、コロナ禍以前の劇場公演よりよっぽど楽しかった

 

音楽とコールやMIXは、必ずしもいい相性だとは思っていないのだけれど、「客席」と「声出し」には奇跡的なシンクロが生まれる瞬間がある。僕はそれをライブ現場でも、スポーツの現場でも何度か感じている。それをまさかコロナ禍のこの劇場で感じることができるとは思わなかった。

 

 

ありがとうW1N-C、ありがとうNAMBATTLE

最終的に決勝大会では大ホールでのパフォーマンスのカスタマイズの差であったり、他の企画での差で優勝はできなかったものの(こちらも観に行けてステージ上でボロ泣きしているW1N-Cメンバーを観て久しぶりに他人の悔しさに燃えてしまった)、「劇場公演は尊い!」ということを見せてくれたW1N-Cのメンバーの8人、には本当にありがとう、という気持ちしか出てこない。

 

AKBグループも姉妹グループが10周年を超えてきてアーカイブも膨大にある中で、その引き出しから以前好まれたものを出して置いてくるだけじゃなくて、こうしてステージに対して熱意を持って巻き込んでくれるやり方がまだまだある、と思わせてくれたこのNAMBATTLEの企画は少なくとも僕にとっては成功である(このあたりは先月書いた「劇はじ」で感じたことも通ずる)。

 

冒頭で紹介したように、このチームが続くということは決勝大会で大箱仕様にカスタマイズして優勝した「きゅんmart」以外にも、オタクが大好きな未完の青春を押し出してきた「FRONTIER」も、独特のマイペースさと奇跡の縄跳びで胸をときめかせてくれた「ちょうぜつかわE」も(「LeopAje」と「みっくすじゅーす」の2チームも観てますよ)、そしてもちろんW1N-Cの続きをまだ観られる。ありがたいことだ。

 

 

HKT48の #劇はじ からもらった熱意

HKT48がこの数か月取り組んでいたリモート劇プロジェクトHKT48、劇団はじめます。」の2作品を観た。

 

HKT48が出演だけでなく、企画・脚本・演出・美術・音響などの制作業務も含めてメンバーが取り組むというプロジェクトだ。企画が発表されたのはもう昨年の秋ごろだったと思う。

 

HKT48劇団ノーミーツとコラボレーションする意義を含めた今回の企画の背景については、『リアルサウンド』に寄稿している香月孝史さんの記事が明るい。

realsound.jp

 

発表のときは正直、興味がそこまで湧いてきていなかったのが本音ではある。この頃には興行が形を変えつつも再開していた。Zoomをはじめとしたリモートでの打ち合わせ自体は自分の中で日常化しつつあるものの、復活したリアル興行の面白さには敵わないと思っていた。

 

とりあえず最終日の公演だけ買っておけばいいと思っていたのがチケット販売開始当初だった。ところが最終的には初日から7公演も観てしまっている。

 


『水色アルタイル』

チーム"ミュン密"『水色アルタイル』は、ステージ上でも配信でも、とにかくお客さんに楽しんでもらいたいサービス精神が強い演出の田島芽瑠さんの意志が作風にも出ていたと思う。「仲間を集めて集大成に向かって進んでいく」という、『ウォーターボーイズ』的な王道の青春群像劇の中で、主役の石橋颯さんを筆頭にもともとのメンバーとしての個性が活かされていた。

 

上述の田島さんもはじめ、視聴客のほとんどがHKT48のオタクであることをメンバーがよく理解していたんだと思う。ありがちなバストアップの画面のカットを減らしたり、毎公演変更している小さな要素を入れ込んだり(アフタートークなどを観ていると、美術の本村碧唯さんのホスピタリティが素晴らしい!)。クライマックスはメンバーが学園のアイドルになってのステージシーン。Zoomもしくは演劇自体になじみがなくても観ていて退屈になりにくく、「歌って踊るHKT48を観た」という気分にもなれる。とても楽しみやすいアイドル劇だった。

 

不本意アンロック』

チーム"ごりらぐみ"不本意アンロック』は、対照的にSF要素を盛り込んで話の筋を考えさせる脚本だった。オタク気質が強い豊永阿紀さんの色がよく出ていたと思う。80分のあらゆる場面の中に「回収可能」な大小の要素がこれでもかと散りばめられている。

 

今回は2作品ともにLINEのオープンチャットが用意されていて、そこではネタバレOKで感想が飛び交っていたのだが、よりトークが盛り上がっていたのは『不本意アンロック』のほうだった。「後ろに映りこんでいたあの写真、最後のシーンのこのセリフにつながっているのでは?」「届いたハガキの住所は何を意味するのか?」など考察が飛び交っている。終演から2日経った今でもLINEが動き続いている。視聴するHKT48オタクの「オタク気質」に入り込むのがこの作品だということだ。(加えて、エンディングの坂本愛玲菜さんの歌声が聴けることは強く付記しておきます!!)

 


作風に違いはあっても共通するのは

……とまあ、ここまで2作品の作風について書いてきたけれども、大事なのはその中身以上に、この制作を企画段階からメンバーが熱意を持って推進してくれたことだ。"ミュン密"のほうは当初の脚本が"ごりらぐみ"とテーマが重なっているのもあって、いったんボツになって最初から書き直したりもして大変だったらしい。与えられたものを出すだけではなく、作り出していく姿勢が表れているエピソードだと思う。

 

最近の48グループには、こんな機会が減っていたように思うのだ。AKBができて15年経って膨大な楽曲と衣装のアーカイブ。今いるオタクは何年も観続けてくれているリピーター。昔人気だったあの曲を並べておけば喜ばれる。むしろ冒険して何かやるほうが反応が悪い。「東京ドームで国内全チームの新公演初日を発表」がほぼ実現されていない事件が日常になって久しい(もう8年近くも前だ)世界で、もはやあきらめていた部分も僕にはあった。それで楽しいんだから、いいじゃないかと。

 

そんな風に思っていた僕を殴ってやりたい。推している子たちには、新しい作品を・風景を見せてくれるエネルギーがまだまだあふれている。それを引き出す場(というか市場とでもいうべきか)を出せなかった僕たちにも責任の一端はあったのだと思う。大反省だ。

 

本番を控えて広報や公式の動画(ドキュメンタリーはおすすめかも)からあらゆる取り組みへの熱意がより見えてくるようになると、初日公演を買うようになり。初日を観てその姿勢と制作結果に驚き、日を空けた3日後の公演ではより進化していたことに感動し、千秋楽のカーテンコールでは僕もメンバーとともに涙目。結果的に7公演観た。パンフレットも合わせて結果的にリモート劇に数万円使っている自分にびっくりである。

 

思えば、これだけ千秋楽に"ちゃんと"感動したのも久しぶりかもしれない。長く続いていく演目はそれはそれで尊いのだけれども、最後まで走り抜ける千秋楽の感覚を味わえなくなってしまっていることに気づかされた。

 

 

「ポスト指原」へのヒントはここにあった?

さっそく田島芽瑠さんを中心に自主的に次の企画に取り掛かろうとしているメンバーもいるらしい。新しい劇もぜひ観たいし、この情熱がリモート劇以外にも発露されることも僕は期待したい。一昨年までプレーイングプロデューサー的にふるまっていた指原莉乃さんがいなくなってもがいていたことのへの脱出点、実はここにあるのかもしれない。今回の劇はじでの姿を見せられたら、どんなクリエイティブをひねり出してくるのか、新しいHKT48が楽しみで仕方がない…!

 

おまけ

2作品に感動しつつ、「リモート演劇」は今後も続くものなのだろうかとことはまた別に考えていたところでもある。画質や音質の問題。画質や音質含めて機材が整ったときに「生ドラマ」は成り立つのか、などなど。未来への課題もこの形態にはたくさんあるよなあと思っている……けれども、その話はNEX ZEROチャンネルで3/6(土)に行われるいときんナイト オンライン」でぜひ呑みながら「リモート」で交わしましょう(笑)。

live2.nicovideo.jp

劇場公演に熱を取り戻してくれているナンバトルに感謝。

f:id:dd110kin:20210217002938j:plain

 

こういう情勢だし、関東民はなかなか当たらないだろう…。でも、数回しか観られないNAMBATTLE公演、推しは慣れないリーダーとして頑張っているし、観に行きたい。と思い切って応募してみたところ、あっさり当選してしまいびっくり。あまり急ぎ足で行っても夜はお店やっていないし前乗りも検討したものの、昨年後半のGoToトラベル価格からするとだいぶ値段が上がっていたので、結局行きは高速バスにして、『天穂のサクナヒメ』をSwitchでしこしこと始めた。

 

久しぶりの高速バス。WILLERの4列バスは席間の仕切りが分厚くなっており、隣に客がいないのに狭くて仕方がなかった。……いや、これは自分のコロナ太りも多分に原因に含まれているなと思い返すと反省して縮こまってしこしことSwitchを操作してやりすごす。

 

 

 

2021年2月7日(日) 開演:18:00~
NAMBATTLE公演~舞~ W1N-C
出演メンバー:石塚朱莉、岡本怜奈、川上千尋、河野奈々帆、出口結菜、前田令子、水田詩織、山本望叶

https://ticket.akb48-group.com/home/detail_live_theaterTV.php?live=N210207180047

 

 

NMB劇場に通う頻度を増やした去年の9月以降は、毎月1~2回くらいは休日のみでも当選できていたのに、コロナ禍以降はまったく当たらず。「ご新規さんの優遇がめちゃめちゃある」という噂もあったらしい。そんなわけでNMB劇場にはちょうど1年ぶりになる。

 

座席は指定席(公演によって若干位置が変わる)なので、あの階段に並ぶこともないし、一度発券してしまえばあとは入場するだけなのがなんだかさみしい。

 

この週からが2クール目に入った「NAMBATTLE」だけども、正直企画をなめてました。これはメンバーのみなさんに謝りたいです。くじ引きで決まったチームがこんなに熱くなるなんて思わないじゃないですか。すみませんでした!

 

……と、書きたいくらいCチーム「W1N-C」の公演の熱量はすさまじかった。

 

 

生誕祭公演とか卒業公演とか千秋楽公演とか、そういう特別講演を除いたら一番熱くなれたかもしれない。「コールができなくてもどかしい」を通り越して、もはやそれすら感じられないくらい楽しかった。コールだのなんだのってのは手段であって、そうじゃなくても楽しくなれたり盛り上げたり盛り上がったりすることって、コロナ禍でもあるんだと思えた。こんなことを思える日が来るとは。

 

 

それくらい、このステージに賭けていることが伝わってくる熱量があるチームだし、公演だったと思う。キュートなメンバーだったり、綺麗なメンバーだったり、トークに定評のあるメンバーだったり、ダンスが評判のメンバーだったり、個性が似通ってるわけではないんだけど、とにかく汗をかくリーダー出口結菜さんの真っ直ぐなエネルギーを注ぐよさが各メンバー理解されて、それぞれが同じ方向を向きながら熱を注いでいるのがよく伝わってくる。もうこれ書いてるだけで泣きそう(笑)。

 

48グループも始まってから15年が経って、16人のチームを組みつつもアンダーがたくさん出て、セットリストもなじみの曲で作ったものを3年も4年もやることに僕らヲタクも含めて慣れすぎてしまったのかもしれない。コロナ禍だからと、その残り香で行きていこうとしすぎていたのかもしれない。こう思ってしまう。

 

何より1期生の大ベテランもルーキーの7期生もそれぞれがそれぞれの位置からフラットにチームづくりに対して臨めているのが伝わるのがいい。「組閣」だって、やりようによってはまだ熱をしっかり生み出せることがよくわかる。

 

劇場公演曲に、ブレイク以降のCD収録曲、劇場やコンサート・MVでの衣装など、膨大なアーカイブを、ただ使うのではなくて、しっかり組み直して熱を与える。これがとても大事なんだと改めて思う。

 

今回の企画も、48っぽくファン投票を入れておけばいいんだろとか、TVバラエティの対戦企画っぽくお茶を濁して終わりだと思っていた節はあったのだけれど、しっかりイチからプロダクトを作る位置に立たせてもらえれば、メンバーはこんなにもまっすぐに打ち返してくれるものなんだなと思う。こんなこと思ってしまって、また謝りたい。ごめんなさい。

 

今のところ推し補正も含めてチームW1N-Cが僕の目には一番に見えているのだけれど、他のチームの公演を配信で観ていても、公演をやるごとに熱の積み重ねができているのがわかる。冠の劇場公演やMV制作がかかっているので、メンバーはガチで勝ちたいことは痛いほど伝わってくるけれども、もはやこういう状況を見せてくれるだけで全員に200万ナンバッジをあげたいくらいだ。

 

やり方は全然違うけれども、裏方も含めてメンバー自分たちで取り組んでいるHKTの「劇団、はじめました。」もほぼ同時に起こっていて、こちらもメンバーがコンテンツに懸ける思いが伝わってくるのでこちらも上演が楽しみ。

 

巨大化が進んだ先に分社化されて、今後は48全体のダイナミズムは起きにくい状況になった。今度はこういう各グループでメンバーそれぞれが熱くなれる仕掛けを、ウィズコロナ関係なく、楽しみにしていきたいなと思う。

 

 

◆2021年の現場
・サッカー 1
・舞台 1
トークショー 3
・48劇場公演 1

高校演劇が観に行きたくなってしまった

いったん、1年ほど前から現場記録をnoteに寄せてみたのだけど、日に日にnote的な文体と自分とのマッチングが気になってしまい、いったんはてなブログに戻ってみることにする。1年間の記事も気が向いたらこちらでリライトするかも。

 

2021.01.11(月・祝) 13:00公演
『アルプススタンドのはしの方 高校演劇ver.』[関西チーム]
@ 浅草九劇
演出:奥村徹也(劇団献身)
出演:左京ふうか、平井亜門、藤谷理子、中井友望

alpsnohashi.com

 

ちょうど1年前に、知人に誘われて高校の部室や長野の茅野まで高校演劇を観に行ってから1年。興行としてやっているわけではないので、仮に大会が行われたとしても関係外者が観に行けるわけもなく、その熱もすっかり忘れかけていた1月のある日。

 

「観に行ってきた。緊急事態宣言突入で、払い戻し分含めて当日券がある程度出てるっぽい。いときんさんもぜひ」

 

とDMを送ってきたのは同じ知人からであった。

 

そういえば演劇の現場はコロナ禍以降行けてないしと思い、朝から浅草に行き当日券チャレンジ。夜の千秋楽は避けたとはいえ、最終日だったので少し不安だったが、すんなり取れた。

 

並んで冷えたあとは近くのラーメン屋でぬくぬく。東京でこの価格は日高屋幸楽苑以外で珍しい。

 

開演前に会場に戻ると、最終的には結局9割以上埋まっていたように思う。業務でも感じているところだが、年末以降にエンタメ現場のチケットを購入する人というのは、それが「不要不急」な人ではないのだ。

 

肝心の演劇の中身の話に戻る。

 

『アルプススタンドのはしの方』は、2016-17シーズン(高校演劇の大会は年度をまたぐのでヨーロッパサッカーっぽく書いてみる)の全国大会で最優秀賞を取って、2019年には商業舞台化、2020年には映画が公開されて話題になった作品だ(このあたりの流れがWikipediaに詳しいのでびっくりしている)

 

結論から言うと、19年の舞台も、去年の映画も観ずに今回の関西チームの公演が観られてよかったと感じた。関西チームの公演が面白かったので、すぐに関東チームの公演も、dTVで配信されている映画も観たけれど、この脚本は関西弁でやってこそだと思ったからだ。

 

高校野球甲子園球場が実際の高校生の生活に占める大きさは、物理的・心理的な距離の近さがある大阪や兵庫の設定のほうがいいと思うし、何より野球の話なのにプレーヤーが出てこないこの会話劇のテンポは、ボケやツッコミのオートマティズムが浸透している関西弁のほうが説得力が出る。

 

筋書きを簡略化してしまうと、「甲子園のマウンドに立つ人ほどの才能がなくても、コンプレックスが満ち満ちていても、熱くなれるんだよ」という高校演劇っぽい(実際に去年初めて大会を観に行ったときにはこういう教育的な題材が多かったことにびっくりした)話の流れだし、野球部の現役選手が出てこないのは『桐島、部活やめるってよ』を対比できるのだけど、僕がこの演劇で好きなのはそれ以上に、関西弁でこのやりとりができることのローカル性だ。

 

高校演劇が商業演劇あるいは大学生がやる演劇と異なるのは、より大きなステージに出られることを目標にしながらの「いまの、この高校生にしかできない演劇」だと思う。この意味で、兵庫県にある高校の生徒が"アルプススタンドのはしの方"で繰り広げる会話劇をやるということに面白さがある。本人たちが現役の高校生であるということと同じように、「全国各地域で生活する高校生」ということにも意味を帯びるのだ。

 

だからこそ、非高校生がやったとしても、この脚本は関西弁でやる意味があるし、兵庫県の高校の設定のままでやることにこそ意味がある。埼玉県にある高校の設定でやると、脚本のメッセージは変わらなくとも、受け取る肌の温度が変わってしまう。なので、今回は"オリメン"の左京ふうかさんをキャスティングしたことの尊さを感じた。

 

「ああ、高校演劇が観たいなあ…」

 

1年前についたこの火を速攻でコロナ禍に消されてしまい、すっかり忘れてしまったこの思いが浮上してきてしまった。

 

 

2021年の現場記録
・サッカー 1
・舞台 1

 

2019年11月後半のいときんさん出没現場

さてさて、11月は結局後半も遠征多めでした。

 

2019.11.16.Sat.

=LOVE『ズルいよ ズルいね』発売記念 個別握手会 @東京流通センター

イコラブは「通う」ほどではなくとも、ちょこちょことライブは観に行っているグループだったんですが、個別握手会は意外と初めて。それも、イコラブ目当てではなくて握手会をイコラブシングル名義で同時開催している妹分の≠ME(ノットイコールミー)目当て。全握あるいはペア握手はもう少し早い日程もあったんですが、どうも複数人数レーンへの苦手意識が強まってしまったのでこの日を待っていました。それだけTIFの暑い野外でのステージがよかったんだ、蟹沢萌子さん。

 

 

SKE48×BOATRACE HEIWAJIMA @ボートレース平和島

この日はいい日程がちょうど来たなと思っていて。TRCから歩いて行ける距離の平和島競艇場でSKEのライブイベントがあったのです。せっかく初めて競艇場に来てみたので舟券を買ってみたり(ハズれ)。この日来ていたメンバーのうち、惣田紗莉渚さんはレースにかじりつきながら舟券を買っていました。払い戻しが発生してはしゃいでいたとか。こういう姿勢、ゲストとして大事ですよね。最近はごぶさたしてしまっていて、この日もやや特殊な角度から観ていたのにレス来た(と思うことにしておく)みたいなので、ごあいさつにいかなくては…(汗)。

 

どうやらこの企画の中の人が平田詩奈さん推しらしく、毎回呼ばれている上にライブのポジションもめちゃめちゃいいです。会った知り合いづてに聞いたところによると、名古屋方面からも前乗りして来ている人がたくさんなのだとか。しぃちゃん好きな人は次のイベントも必見です。

 

『手をつなぎながら』公演 @SKE48劇場

「いい日程が来たな」にはまだ続きがありまして。1本目のライブが終わったところで品川に向かえば、夕方の名古屋の劇場公演に間に合うことがわかり、見事当選。行ってきました『手をつなぎながら』。ここしばらくはHKTの手つなを観ることが多くなったので、久しぶりに本家SKEの手つなを観たかったところだったんです。夏から復活しましたしね。

 

SKE劇場でのメンバーパフォーマンス、やっぱり振りがダイナミックだなと感じます。短期間でたくさんの国内48劇場を観てきて、改めてSKE劇場に戻ってくると特徴はやっぱり振りの大きさなんだろうなと感じます。ただ、シャッフル演目なのもあって、振りの細かいところがズレても一体感があるようなSKEところまでは行ってないと感じるのは仕方ないところなのかも。

 

そのぶん、個々の輝きは随所に感じていて。たぶん、研究生時代以来に劇場で拝めた野々垣美希さんがこの日めちゃめちゃキラキラしていました。卒業間際で最後の「手つな」。この公演での花形になる『ウィンブルドンへ連れて行って』のピンク衣装センターポジ。オタクとしても大好きなSKEでこのポジションでキラキラできるところまで行っての卒業はもう素敵すぎるでしょう。復帰した菅原茉椰さんの現在も観ることができて、強行回しに成功できてよかったです。……あ、オタクがおとなしめだったのがちょっと気になったかも。ビンゴ準優勝でしたからねw

 

2019.11.17.Sun. チームM『誰かのために』公演 ファミリーのお客様歓迎公演 @NMB48劇場

前夜のうちに名古屋から鈍行で大阪へ移動。米原行きの特別快速が出ていて、米原からも乗り換えなしで大阪駅まで行けるので、3,000円強の3時間ほどの旅は快適で、まったり前日の感想を振り返りながら移動することができました。

新しめのカプセルで一夜を明かしてうどんを食べてから劇場へ。2ヶ月ほど前に研究生公演で出口結菜さんに出会ってから、「この子は劇場の子だ!」と感じたのでアンダーで出ているチーム公演も観てみたくなって、前回のチームNに続いて今回はチームM。チームの3rd公演の頃はもちろん。、初期のNMB劇場はなじみがないのもあって、『誰かのために』は一度観てみたかった公演でした。

 

この日は渋谷凪咲さん・石塚朱莉さん・山尾梨奈さんといった軸になるメンバーがいて、キャリアのあるこの子たちが作る劇場がとても見応えあったのを思い出します。わかりやすいところで言うと、渋谷さんと石塚さんの『蜃気楼』かな。運よく最前で観れて、「息を呑む」ってこういうことを言うんだと思いました。

 

2019.11.23.Sat.

AKB48サステナブル』劇場盤発売記念大握手会

この日はこの数ヶ月に出会えた子たちと触れ合えたのがとても楽しかったなぁ。12/24のAKB個別は平日で仕事の見通しが立たないので購入していないのでこれが最後の握手会参加になりそうです。 いい今年最後のAKB握手会でした。

喰らいマックス with ご当地鍋フェスティバル@日比谷公園

友人に誘ってもらって夕方からは日比谷公園へ。止むと思っていた雨がなかなか止まず寒かった…笑。chuLa、WEAR、//ネコプラ//が気になったかな。ネコプラは新体制になってから初見だったのもあって、新メンバーの子とチェキを撮ってみました。

 

2019.11.24.Sun. 研究生『PARTYが始まるよ』公演 @NGT48劇場

東京は寒かったので厚着していったら逆に新潟は暖かくて汗をかいてしまいました。

短い間に何度も来ているので、もうアンコールでは泣かないぞと思っていたら、不意にポロッと涙が出てしまうもんですね。NGTは最初のメンバーの卒業公演に入ってからというもの、劇場に来てシングル曲を観るたびにホロっときてしまいます。やっぱり川越紗彩さんのパフォーマンスは高め安定だし、『世界はどこまで青空なのか?』の三村妃乃さんの歌唱は胸を打つ。

 

2019.11.25.Mon. 「新宿アルタ Key Studio SUPER LIVE vol.1」@Key Studio

SKEの運営会社の親会社になった会社が運営するということで、一度は行ってみたかった箱。話題に上がってからだいぶ経ちましたが、ようやく来れましたね。

 

少し久しぶりにじっくり曲も聴きながら何グループもライブを観てると、いまのライブアイドル(地下アイドル)もなかなか僕の好みの肌感とズレてきてはいるんだなと思ったりもして。元気な若い人が盛り上がる曲は展開が僕としては少し物足りないように思うところあったりして、逆に僕にハマりそうな曲はそういう人たちが沸かなかったりして。小難しい顔をしながら、結局この日はチェキを撮りませんでした。

 

2019.11.26.Sun. 乃木坂46 3・4期生ライブ@国立代々木競技場 第一体育館

2年ぶりくらいの乃木坂の大箱ライブ。TIFで物見遊山くらいで遠くからモニターを観て知った4期生の清宮レイさんを一度ライブで観てみたいと申し込んでみたらこの初日に運よく当選しました。席もよくて、後方中央ではあったもののアリーナ席で、外周にメンバーもよく来たので満足。1期生や2期生の先輩たちが振りコピをしながら後輩を観ている姿もよく観察できました。

 

乃木坂は卒業についてはゆっくりとした設計がなされているような感を僕は持っているのですが、いよいよ「世代交代」にもゆるやかにフェーズシフトしてきた感じがここで出てきてるんではないでしょうか。ぶっちゃけ、メジャークラスのグループで「世代交代」ってうまく行ったケースを僕は知らない(AKBを観てても一時期だけ若手を単体として推してその後の合流は設計されていない)んですが、この乃木坂3・4期はどうなるんでしょう。

 

……という小難しいことは置いといて、やっぱり清宮レイさんの夏の高い空のようなスマイルと長い手脚の大きな動きを観ていると心が晴れやかになるなって思いました。

 

2019.11.30.Sat.

2019明治安田生命J1リーグ 第33節 FC東京 vs 浦和レッズ味の素スタジアム

久しぶりの生サッカー観戦。先週引き分けて優勝に向けて負けられない一戦となったものの、引き分け。残留争いにも絡んでいると言えでも浦和は浦和。3バックの裏を2トップが取れていた前半のうちに点が取れなかったのがすべてでしょう。しかもその2トップが負傷交代。。来週のマリノス戦は4点取らなくてはいけなくなり絶望しかけていたのですが、ホーム最終戦としてのあいさつを生で観ちゃうとあきらめたくないと思ってしまうあたり、僕も「ヲタク」だなと思いました。

 

単独公演 @Halevutai

このまま身体も冷えたような気持ちで帰るのもなと思い、池袋に立ち寄って、ハープスターの単独公演を観てきました。このハレブタイという新しいライブハウス、旧豊島区庁舎のあった場所商業ビルに変えて仕掛けようとしているエリアらしく。高校生の頃、警察に補導されないよう屋根の上でひと晩やり過ごした向かいの公園はキレイになっていてなんだか少しさみしくもあり。…という話は置いといて、いいライブハウスでした。500名程度でキャパもちょうどよく、ステージも高いし後ろでも段差はあるし。ただしスタンディングの満員で最後列だとさすがにあまり観えないかも。

 

ハープスターは行ってなかった期間の間にいくつか新曲をリリースしてるんですが、11月初披露だったこの曲が今のところ好きです。ありそうで意外とこういう曲をやっているグループ、少ないのかもしれません。

 

 

と、11月分の更新を終えてみました。

 

12月以降は、ブログ……というか現場の感想をどう残していこうかちょっと考え中です。僕も言うてツイ廃なのでTwitterが一番気楽なのですが、波及の仕方がいまのTwitterはいやなので…。note等も含めていろいろと残し方を模索していきたいと思います。

 

 

BUBKA (ブブカ) 2020年1月号増刊 ももいろクローバーZ 佐々木彩夏ver.

BUBKA (ブブカ) 2020年1月号増刊 ももいろクローバーZ 佐々木彩夏ver.

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 白夜書房
  • 発売日: 2019/11/30
  • メディア: 雑誌
 

 

現場記録(2019年11月前半)

今回のレポは、NMB劇場・NGT劇場・AKB劇場、そしてハープスターの4本です。

 

2019.11.02 NMB48 チームN『N Pride』公演@NMB48劇場

出演メンバー:石田優美・泉綾乃・大田莉央奈・河野奈々帆・清水里香・谷川愛梨西澤瑠莉奈・南羽諒・森田彩花・小林莉奈・坂本夏海・貞野遥香・出口結菜・中野美来・原かれん・前田令子 

 

9月に入った研究生公演でパフォーマンスがとても好印象だった出口結菜さんがアンダーとしてチーム公演にも出まくっていることを知り、N公演を狙って当選。吉田朱里さんや太田夢莉さんがいないチームN、なんだか少し前のSKEのチームSのように感じました。1期生がほとんどいなくなると、「フラッグシップチーム」ってなんなのだろうとか考えちゃったりするもんだなと改めて思い知らされます。

 

今のNMBは5期のエース格をチームBIIに寄せているのもあってなおさらです。その中でも、初期『夢は逃げない』公演でセンターだった(僕は当時を観てない)大田莉央奈さんは強いなと思いましたね。ものすごく観客のことを観察しています。こういうメンバーがぐいっと前に出てきて変わってくるんだろうなという予感もありました。

 

そして谷川愛梨さんの卒業発表に出くわすという。。。。何度目かですが、劇場での卒業発表に出くわすと、思い出がそこまでないメンバーだとしても、毎度複雑な心境になりますね。

 

 

 

2019.11.03 NGT48研究生『PARTYが始まるよ』公演@NGT48劇場

出演メンバー:安藤千伽奈・大塚七海・小越春花・加藤美南・川越紗彩・小見山沙空・佐藤海里・曽我部優芽・高橋七実・對馬優菜子・寺田陽菜・富永夢有・藤崎未夢・古澤愛・古舘葵・真下華穂・三村妃乃・諸橋姫向

前日の大阪から新潟へ移動して連日の劇場公演。初めて関西から新潟へと移動しましたが、なかなかいい手段がないですね。LCCはあるものの昼なので昼公演には間に合わないですし、ANAの通常料金では東京に新幹線で一度戻るのとあまり変わらないですし。というわけで夜行バスで向かいました。滋賀で休憩したあと新潟県内のSAまでは降車できないので、だいぶ身体が固まりましたね。

 

NGTの公演も特に研究生公演だと客が何周もしたみたいで、そろそろ昼夜入る人も多くなっていたようです。終わり際のMCでも夜公演もお願いしますというニュアンスが入っていました。テコ入れとして、今月末以降の週末は昼夜の応募枠が通しになりました。僕としては今いっちゃんアツい劇場は新潟なんじゃないかと思っているんですが、この騒がれ具合だとどうしても行く人は「物好き」でしかなくなってしまうので。

 

この日の公演も、研究生たちの成長が観られてとてもよかったです。もし、まだ観に行っていない「物好き」の方がいるのなら、ぜひ今のうち一度観に行ってください。特にアンコールは本当にパワーが宿っていますよ。

 

 

2019.11.09. AKB48 チーム8 湯浅順司プロデュース『その雫は、未来へと繋がる虹になる。』公演

出演メンバー:高橋彩音(埼玉県)・吉川七瀬(千葉県)・小田えりな(神奈川県)・左伴彩佳山梨県)・服部有菜岐阜県)・高橋彩香(長野県)・永野芹佳大阪府)・太田奈緒京都府)・山本瑠香和歌山県)・奥原妃奈子(島根県)・春本ゆき(徳島県)・吉田華恋(福岡県)・川原美咲(佐賀県)・山田杏華(大分県)・藤園麗(鹿児島県)・宮里莉羅沖縄県

チーム8推しの知り合いも何人かいるなか、エイト現場はあんまり行ってない自分。劇場公演も久しぶりで、チーム8の1st(エイトでこのナンバーカウント方式で数える人も聞かないですが)『PARTYが始まるよ』公演以来となります。

 

ここ数年のチーム8の劇場公演は、ほとんど土日=地方在住メンバーが上京しやすい、かつ生誕祭(やれる日が土日のその状況しかない)ばかりで、生誕祭公演じゃないと何かがあるのではないかと勘ぐりたくなるもの。僕が入ったこの公演は生誕祭じゃない公演でびくびくしていましたが、卒業発表はありませんでした。 

 

前座では最近加入した新・長崎県代表の尾上美月さんのソロ歌唱を観れたり、それ以外にもステージではほぼ初めて観るメンバーもたくさんいましたし、以前見たことのあるメンバーも混ざっていて。最近評判のいい川原美咲さんは充実してるなとか、まゆゆのソロ曲をユニットとして得ている髙橋彩音さんはさすがだなとか、服部有菜さんは垢抜けて名古屋の錦にいそうな感じになったなとか。指定席の脇に滑り込んだ僕のフリコピに遊んでくれたのは小田えりなさんでした。お見送りで満面の笑みで望んでみたら「いい笑顔!」だなんて遊んでもらえて。小田さんは坂本愛玲菜さんともじゃんけんユニット組んでいたりしてご縁もあるので一度改めて現場に行ってみたいですね。

 

8も3世代目(でいいのかな?)まで出てきて、この日のようにパッと集まった形になるとバラバラなのだなと実感した公演ではありました。(8には正式なキャプテンはいませんが)実質的なキャプテンである太田奈緒さんが卒業したあと、どのようにやっていきたいのか、イマイチ運営サイドの目論見が読めないのが気がかりです。

 

 

2019.11.10. ハープスター 庄司なぎさ生誕記念 単独公演 @HY TOWN HALL

気づけば5ヶ月ぶりくらいになっていたハープスターの単独公演。発足直後には庄司なぎささんのアイドル復帰のうれしさに通っていたものの、グループが歩もうとする道に思うところがあって通うのをやめてしまっていました。それでも同じ庄司さん推しの友人は今でも足繁く通っていまして。「今回ばかりはぜひ来てほしい」と、あまり人に強くすすめることのない彼が言うからには、行くしかないじゃないかと足を向けました。

 

結果。僕が通わなくなった間に、ハープスターは進化をしていたことに気づかされた公演でした。まずハープスターのオリジナル曲を数曲。そのあと、庄司さん……いやなぎゅちゃんがAKBとして活躍した秋葉原をさっそうと駆けるイメージVTRのあとに、48/46グループ楽曲メドレー。ここのメンバーがめちゃめちゃ気合いが入っていたんですよね。なぎゅちゃんの宣伝も強く働きかけたからこそ、おそらく48グループファンが多く来る公演になることをよくわかっていたのでしょう。魂のパフォーマンスってこういうことだと思います。そのメドレーが終わったあとに、なぎゅちゃんが制服を秋葉原で脱ぎ捨てる映像のあとに、ハープスターの新曲で盛り上がりをたたみかけます。ここでは少しリラックスもしつつ、でも最上級に元気に盛り上げてくれるメンバーがいました。

 

そんな素敵な公演のあとには久しぶりに物販。全員握手に行く勇気はなかったんですが、本田ひまりちゃんが覚えてくれていてこちらもびっくり。久しぶりになったなぎゅちゃんには引け目を感じつつもごあいさつができてよかったです。その外の部分で思うところがたとえあったとしても、「いい瞬間は、いい。それでいいじゃん」と思う日になりました。

 

 

 

 <「雫公演」で好きな曲>

君と虹と太陽と

君と虹と太陽と