あくまでも観客席から。

サッカー好きだったはずが、ふと気づいたらAKB48・SKE48をはじめアイドル全般にはまってしまった(自称)善良市民のブログ。

なぜAKBグループ内の”兼任”が気持ち悪いのか、構造的に考えてみた。

さて、先日4日間連続6公演の『AKB48グループ臨時総会 白黒つけようじゃないか!』が終わりました。ブログにも書いたように、SKE公演(ブログ記事『白黒つけようとしたら、オレンジになっちゃった』)とHKT公演(ブログ記事『白黒つけようとしたら、もとから真っ白だった』)には参加できたんですが、最終日の48グループ勢揃いの公演チケットは手に入れられず、夜公演はYouTube中継での観戦となりました。

 

で、最後に「春のメンバー人事」発表ということで、昨年発表された兼任メンバーの一部が解かれ、新たに兼任するメンバーが発表されました。発表の概要はAKB48オフィシャルブログ(『メンバー人事発表について』)をご覧ください。

 

●姉妹グループヲタからしてみると、「兼任」って気持ち悪い

昨年のさいたまスーパーアリーナ(SSA)での発表から始まったAKB48と姉妹グループ(SKE48NMB48など)の兼任人事。世間的には同じくSSAで発表された「前田敦子の卒業」のほうがインパクトがあったでしょうが、SKEなど姉妹グループを含めて応援している身としては、この「兼任制度」の方が大きい変化だったりします。SSAでの松井珠理奈さんと渡辺美優紀さんのAKB48との兼任発表時には、SKEヲタの中でも「SKEを推す意味ってなんだったんだろう」とメンバーより先にファンが挫折してしまったり、今回も「せっかく仲良くなってきたのに何で兼任解除なんだ」という姉妹グループヲタの意見もネットでよく見ます。僕もなんだか気持ち悪いものが腹の中にあるので、構造的に分解してみようかなと考えてみました。

 

●姉妹グループヲタの、AKB48グループの理想形

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姉妹グループヲタが描く、「理想のAKB48グループ」ってどんな感じかな、って思って図にしてみました。スペースの都合上、HKT48やJKT48などは外しています。今はこうでもないんでしょうけど、少なくとも去年の珠理奈・みるきー(渡辺美優紀)の兼任開始まではこう願っているファンが多かったのではないかと思います。つまり、「AKB48とはAKB48のメンバーで構成される」が大前提であり、「SKE48NMB48はあくまでAKB48とは別組織である」と思いたいわけです。それが成り立っているからこそ、SKEのメンバーやヲタは「AKBに追いつき追い越したい」というカウンターカルチャーが育ってきましたし、NMBもSKEへの対抗心が燃やせたんじゃないかと思います。

 

●事実上の”兼任”はすでにあった

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去年の珠理奈・みるきー兼任以前から、実は”兼任”は始まっていたんですよね。それはAKB48のシングル選抜メンバーにSKEから松井珠理奈松井玲奈の2名、NMBからは山本彩渡辺美優紀の2名がほぼレギュラーとして参加することで実態としての「AKB48」は名目上のAKB48ではなく、すでに「48グループ」の象徴として機能していたんですよね。(東京の)メディアへの露出度的にも、SKEやNMBの選抜に入っても、AKBの非選抜メンバーと同等かそれ以下かというくらいの差もあったように思います。

 

●実態と名目のすり合わせ開始

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このように実態と名目の「AKB48」の乖離を埋めるように始まったのが、昨年からの兼任制度です。右側の珠理奈・みるきーの兼任は実態の「AKB48」との兼任を、名目上の「AKB48」にも所属させることで名実ともに兼任させようということなんでしょう。で、後に発表された北原里英さんと横山由依さんの兼任は、逆の兼任で、「AKB48選抜の兼任メンバーを出したのから、AKB48選抜"から"も兼任メンバーを出そう」という発想だったのではないかと思います。

 

●2013春の発表のメインの人事タイプ

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これたぶん、ファンでも濃いヲタでないと忘れてるくらいの勢いなのかもしれませんが、このレイヤーでの人事が今回活発化したんですよね。前回夏に発表されたSKE・石田安奈さんやNMB小谷里歩さんと同じタイプ(2人は今回で解除)です。今回はAKBからは大場美奈さんがSKEへ、市川美織さんがNMBへ。SKEからは古畑奈和さん、NMBからは矢倉楓子さんがAKBへの兼任が決まりました。キーワードは「AKBの選抜とは関係ない」ところです。SKEやNMBの選抜メンバークラスでの人事はありますが、AKB選抜クラスのメンバーが異動してないんですよね。

 

●なぜ気持ち悪い? 「兼任先での結果も出てない」のに。

姉妹グループ側からすると、まずは「AKB48とは違うんだ」というのが名目上も崩されていることがひとつ。そして今回大きいのが、やはり東京と名古屋・大阪という距離もあって兼任先の劇場公演に出演する機会も少なく、メンバーになじむのも時間がかかるし、コンサートやメディアでも結果を出すのにも時間がかかりました。横山さんや北原さんはようやくなじんできた、というタイミング(北原さんなんてSKEの組閣が決まって新チームで活動し始めたばかり!)での解除でした。石田安奈さんや小谷里歩さんは特別AKBとしての仕事を多くしたわけでもなく、というところでのお別れになってしまい、「兼任ってなんだったんだろう?」というところでしょう。実際に小谷さんがその旨のブログを書いています(『はい。りぽぽ』)。

 

●運営の意図は「回せる人で回したい」なのでは

とまあ、動かされる方はやってらんない、って感じなんですが、運営としては、1年やってみて「回せる人で回したい」というのが実情なんだろうと思います。「AKB48グループ内の名目・実態両方の一体感を作りたい」という意味ではこの兼任サイクルはやめたくはないはずです。だから、みるきーや珠理奈の選抜常連クラスの兼任は止めなかったですし、他の兼任も人を変えて残したわけです。ここから推察されるのは、やはり「横山さんと北原さんの兼任は負荷が高かった」というのと「後輩がどんどん入ってきて若手ではなくなりつつある非選抜メンバーなら兼任の負荷が高くないいだろう」という考えです。これが成功するかどうかはわからないですが、今後はこちらの形の兼任がメインストリームになるような気がしています。メンバー個々への負担が少ないのは確実にこちらでしょうから。

 

●ヲタとしての希望的提案

ただ、いまだにこの構造はいびつだと思うので、将来的には「JPN48」的な名前にAKBの選抜メンバーを変えてほしいなというのが長期的な希望としてひとつ。もうひとつは、兼任したメンバーに、兼任先のグループのメリットを得られる仕事を与えてほしい、ということです。AKBから姉妹グループに来たメンバーには地方でしかできないローカル番組に積極的に出てほしいし、逆に姉妹グループからAKBに来たメンバーには東京での番組出演や、できれば1回くらいはAKBの選抜メンバーに組み込んでほしいなと思います。「回ればいい」というわけではないのです。「回したメリットを考えて」と言いたいのです。そこがぼやけた1年だったので、そこははっきりしてほしいな、と。

 

田原さんとの対談ではあまりSKEやNMBのことについて語っていませんが、秋元さんにはぜひ兼任人事についても深くどこかで語っていただきたい!